今やフェラーリは投機の対象となり、気軽に乗れるスポーツカーというより、資産のようになってきた。運転した時の楽しさや美しさは格別だが、やはり308GTBでさえ2000万円という価格になった今、即決で買うにもかなりの決断がいる。
5年前に850万円で買えた時とはとは明らかに状況は一変した。
イタリア車の楽しさをもち、美しいスポーツカーで、なおかつ手が届きやすい1台は何かといつも考えている。私の初めてのフェラーリは308gt4だっったが、イタリア車の楽しさを初めて知ったのはアルファロメオのスパイダーだった。
美しいフォルムはピニンファリーナによるもの。この後のビッグバンパーがつくモデルは美しさに欠け、どうも好きになれない。インジェクションモデルはもう論外で、魅力は激減する。
自分のガレージにおくならクロームのバンパーのつくモデル以外に考えられない。
アクセルを踏んだ時のあのアルファサウンドは車好きにはたまらない魅力のひとつ。
ハンドリングはフェラーリに比べればダルなところもあるが、アクセルでのノーズの向きを変えることが出来る数少ないスポーツカーであることは間違いない。
何といってもこの車の最大の魅力はその美しいデザインと
レースで培ってきたアルファのエンジンにつきる。
オープンにして太陽の日差しを浴びながらの初夏のドライブは気分もあがる。
ボートテイルのものは値がはるが、コートダトロンガと呼ばれるテールがストンと切られたモデルなら400万円でこの気分が楽しめる。セカンドカーとしては最高だ。
今イタリアからオファーのあるものはシルバーの1600ccのモデル。ASIのゴールドプレートつき。
イタリアで走ってきたアルファを自分のガレージに納める悦びは何ともいえないものがある。
現地でもコンディションがよいものは非常に少なくなってはいるが、今回のものがよいものであれば是非輸入したい。