77yと78yの2台のGTB

ローマからドイツのハノーバーまでは直行便がなく、2時ローマ発の便でイギリスのヒースロー空港に行き、乗り換えてドイツに到着したのは午後の11時。翌日ショップの方がホテルまで迎えに来てくれた。
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空港に隣接するホテルから20分ほどの高級住宅地の端にあるショップに入ると2台の濃紺のメタリックのGTBが並ぶ。
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ロンドンに戻る便の出発時間までは6時間もあるのでゆっくり見ることにした。しかし、ひと目みただけで2台とも欲しくなってしまうほどそのコンディションは素晴らしいものだった。
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一度でも弊社のショールームに並ぶ車をご覧いただいた方ならご理解いただけるかと思うが、弊社で仕上げた車と同じレベルのもの。
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船からおろし、通関して港から直接ショールームに入れられるほどのコンディション。
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ブルーのメタリックとクリームの内装のなんと美しいことか。
写真では実車の美しさはお伝えできないほどだ。
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1台は以前ブログで紹介させていただいたパドバのディーラーであっという間に売れてしまい、私が買い損ねた車そのものだった。
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まだ学生の頃、環八にならぶアルファのスパイダーを何度も見に行って欲しいと思った頃を思い出す。欲しくて欲しくてたまらなく、明日になったら他の誰かにかわれてしまうのではないかという不安を毎日いだきながら、現金を工面して買った時と同じ気持ちになっていた。
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即決できなかったのはその価格。前日年末にブログで紹介したベルギーのシルバーのファイバーグラスが3200万円で現地で売れた。それを考えると妥当な値段なのだろう。
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何時間みていても飽きない美しさと甘美なまでのドライブフィールは実際にそのステアリングを握ったものでないとわからない。
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この欲しいというどうにもならない衝動こそが価格の高騰につながっているのかもしれない。
今30万ユーロで売られているBBや246Dino の素晴らしいコンディションのものが15万ユーロだったとしても個人的に購入しようとは思わないが、この308は見れば見るほど魅せられてしまう。
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それほど魅力的なのだ。
どうしても手元においておきたいという衝動を抑えきれなくなるほどの車に出会えたことは奇跡のようなこと。
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これほどまでに美しいと思える308こそ自分だけの1台にするのにふさわしいものはない。
78年の45000kmの1台を譲ってもらうことにした。

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オーナーの社長室の裏にはオーナー自身のコレクションが並ぶ。
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驚くことにミケロットで製作されたオスカーララウリのドライブした348そのものがあった。
内装はモケットの特別仕様。348チャレンジでレースをしていた私には是非ともサーキットで乗ってみたい1台。
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自分だけの1台という意味では今回のブルーの308GTBもかわらない。
77年から80年までの4年間に作られた総生産台数2185台のスチールボディの308GTBのうち欧州仕様はおおよそ半数ぐらいだろう。前期モデルはその3分の2としてもこの色はほんの僅かな台数にちがいない。
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これだけのコンディションのものは次にマーケットにでてくるのはいつになるかわからない。
入港は4月予定。
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嗜好にもよるだろうが最高の1台にちがいない。

  by cavallino-cars | 2015-02-10 02:07 | Comments(2)

Commented by 岩槻のTT at 2015-02-10 23:45 x
また一台素晴らしいクルマを譲って頂けた様で何よりです。金額は怖くて訊けませんが…
コンパクトでありながら抑揚のあるボディを際立たせる、こういった濃い色のメタリックが、やはり308には一番似合うと個人的には思います。今度の488GTBには決して到達出来ない領域ですね。
Commented by cavallino-cars at 2015-02-13 15:00
このブルーの308は写真ではお伝えできないほどハッとするような艶やかさがあります。赤やシルバーとは異なる美しさがありますね。
ショールームに入りましたら、是非見にいらして下さい。
私がどうしても欲しくなった理由が一目見ればご理解頂けると思います。
ドイツでは驚くことに気がつけば3時間も見入っていました。

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