英国から始まった308の価格の上昇は今やドイツやベルギーにも及び、ますます手がとどかない価格になってきた。ここ数ヶ月の価格の高騰は異常なほどだ。

今週ドイツのハノーバーのディーラーで308が売りにだされた。

1978年製45000km の 308GTBの現地価格は120900ユーロ。日本円に換算すると1790万円。

本当にこの価格で売れるのだろうか思えるほどの価格だ。半年前に同じディーラーで売られていた308の2倍以上のプライス。

イタリアからコンディションのよい308はどんどん他の国に買われていくよと嘆いていたモデナの人がいうように、私が見に行く車のほとんどがドイツからのバイヤーとバッティングしている。

今やコンディションのよい308やgt4と出会うのはまれで、たとえ見つかったとしても早く見に行かなければ他の人の手に渡ることになり、入手することは本当に難しくなってきてしまった。
今船に載って日本に向かっているガンメタの208gt4 は私が買わなければ間違いなく当日の午後3時にくることになっていたミラノの方に売れてしまったろうし、前回の黄色のGTSも既に見に来ていたドイツのディーラーにいってしまったにちがいない。
数ケ月前に見に行く予定だったイタリアにあったシルバーのGTBは先方の都合でキャンセルになったが、私の帰国後、ベルギーのフェラーリ正規ディーラーが購入。2万ユーロほど価格が上乗せされすぐに売れてしまった。
2015年の308の価格はどこまでいくのか、予測不可能な状態だ。