Farenza のGTS

帰国して時間がたつにつれ、イタリアでGTSを試乗した時の叫びたくなるようなサウンドとあの弾けるような加速が忘れられなくなってきてしまい、オーナーに電話して譲っていただくことにした。
幸い、気になっていたパーツはすべてオリジナルが手配できた。
クラシックの素晴らしいところは自分だけの1台を持てることにつきる。
308購入のポイントは数え挙げればきりがないが、それをふまえて自分が欲しいと思えるか、思えないかで決まります。
この黄色のGTSはその意味では是非乗りたい1台。
Farenza のGTS_a0129711_1455666.jpg
ヨーロッパでもこの色のキャブレターのGTSはまずマーケットにでることはほとんどない。
仮に赤のものを塗り替えるとなると400万円ほどは覚悟しなければならない。
その費用を考えれば実にリーズナブルに思えてしまう。
何といってもF106というコードネームで呼ばれるV8unit のエンジンの状態が素晴らしかった。微妙な足の踏み方にも即座に反応し、ダイレクトに聞くフェラーリサウンドに酔いしれたイタリアでの30分のランデブーが今でも忘れられない。
どんなに新車のような車でもエンジンがローパワーのUS仕様やシンクロの壊れたフェラーリは運転して楽しくなれないのだ。
コーナー手前で3速、2速とゲージに吸い込まれるように入っていくダウンシフトの感覚もドライバーにはたまらない。ミッションのシンクロがいたんでいるものは金属が引っかかるような違和感があるがこの固体にはいっさいない。
日本に到着後、千葉ガレージでクリーニングをすませ、イタリアで見た以上の素晴らしい状態になったこのGTSが想像できる。
入港は2015年新春。

  by cavallino-cars | 2014-12-05 14:57 | Comments(0)

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