
月曜の夜、ドイツのフランクフルトから電車で2時間ほどの美しい街Erfult から76yのDino208gt4 のオファーがきた。

外装はガンメタリック。ラジエターのエア抜きのアルミのルーバーもシルバーで、フェンダーのウインカーレンズもオリジナルなのがいい。

中はクリームと紺のベロアのコンビネーション。写真で見るかぎり非常に美しい。
今週の金曜に別のお客さんが来るので木曜までに見に来るならホールドしてくれるとのこと。

足回りもレストアされているようでショックやスプリングは新しく見えるし、ブレーキホースも交換されている。

トランクのカーペットもオリジナル。

ホィールキャップにはDino のマークがつく。

マフラーもシングルパイプの純正で、遮熱板もメッシュの新車時からのものだ。

フロントグリル内には本来つかないFogライトがつくが、これもはずすのは簡単だろうし、当時の暗いライトにはむしろついているのを好む方もいるだろう。
思い切ってフランクフルト行きの便に飛び乗ってしまおうと思えるほど魅力的な1台だ。

しかし問題もないわけではなく、本来208gt4のステアリングはシルバーではなく、黒がオリジナルだが、この固体はシルバーのものがつく。

シートも運転席側の座面のサイドサポートには補修のために革が貼られている。

フロントのスペアタイヤセクションは本来つくはずのカバーがなく、ブレーキサーボやブレーキオイルタンクなどがむきだしの状態。まぁこれも気長にパーツをさがせば見つかると思うので購入しない決定的な理由にはならない。

一番気になったのはリアバンパーに埋め込まれているはずのバックライトがついていないこと。

バックライトがないと日本での登録は難しい。
興味はあったが、結論からいうと今回は断念。
50万円もかけて見に行くには少しギャンブル的な要素が多すぎという私なりの結論です。
今週売れなければ次回の出張の時に見に行くことにし、オーナーには売れなければ連絡欲しい旨をお伝えして電話をきりました。

本日、オーナーのAlexander 氏から売れましたとのメールがきた。
それにしてもいいものはすぐに売れてしまう。
ドイツでもgt4の人気は確実に上昇中のようだ。