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先週末、イタリアの南、シシリーのMessina という街にある77y308gt4を見に行った。
来週末までホールドできないかと聞いたところ、北イタリアからも多くの問い合わせがあるので3000ユーロ払えば待ちますが、万一見て気に入らなくても返金出来ないとのこと。走行25000kmのこの固体はコンディションがよければ是非日本に持ち帰りたい。月曜までならデポジットなしでもいいとのことなので思いきって行くことにした。
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上の写真はカターニャの空港。想像以上に近代的で驚きました。
ローマからカターニャまでは1時間、そこからバスで50分で目的地のMessina に到着。
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海の美しいこの街は10月でも海に入れるほど温暖だ。
オーナーの自宅は海が一望できる高台にあった。
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インターホーンでゲートを開けてもらい、さっそく車をみせてもらう。
カバーをとってもらった時点で無駄足になったのがわかった。
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フロントのペイントはクラックが入り、ルーフやあらゆるところに細かい気泡がでてきている。ヘッドライトポットのクラックが確認できますか?
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フロントフードを開けるとバッテリーは取り外され、ヘッドライトポットステーもすでに錆びがでている。
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リヤフェンダーの後ろには何かにぶつけてしまった跡がのこる。
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インテリアはすべてオリジナル。
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リヤのトランクフードのカーペットもオリジナルだが、外装のコンディションがあまりにひどいのだ。当時のオリジナルペイントはラッカー。この上に今の塗料を塗ってしまうと元の塗料と今の塗料が科学反応をおこし、きれいに塗ることが出来ない。すべてオリジナルの塗料を落としてから再塗装するとなると300万円は覚悟しなければならない。
バッテリーもついていないため、パワーウインドウの作動のチェックやトリップメーター、オドメーターが動くかどうかも確認が出来ない。
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ウォーターリザーブタンクも錆びがひどく、今にも噴出しそうな状態だ。
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普通なら軽く開く給油口のふたも錆びのために開きずらい。
最近いい車はイタリア以外のベルギーやドイツの業者がすぐに自国に持ち帰ってしまい、購入することがむずかしくなってしまった。
しかし、見ないで購入することはこういうことがあるため、決してしないのが私のポリシー。
コンテナを開けたらこんな車がでてきたことを想像するだけで恐ろしくなります。
旅費は無駄になってしまいますが、買わない決断も必要。
それにしても本当にコンディションのよいものは少なくなってしまった。

初めてのシシリーでの良い思い出は実に美味しいボンゴレを食べれたこと。
しじみのような小さなアサリとねっとりとしたオリーブオイルはシシリアならでは。
ちなみにいただいたアサリは海ではなく湖(salt lake)でとれたもの。
これほど美味しいボンゴレは初めてでした。高いボンゴレとなってしまいましたが、東京にこの車を持ち帰って仕上げる400万円に比べれば安いものです。しかも再塗装には1年もの時間を要する。

今年もあと2ヶ月と10日。これという1台だけを日本に持ち帰りたい。

  by cavallino-cars | 2014-10-17 17:05 | Comments(0)

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