Bologna の 308GTB

すぐに航空券を手配し、26日火曜にミラノに向かった。
今回もブリティッシュエアウエィズでヒースロー経由でミラノに入る。
午前10時50分初のBA5便に乗り、ヒースロー到着は午後の3時20分。6時半のミラノ便に乗り、リナーテ到着は午後の9時半。
翌日8時にミラノを出発してボローニャに向かう。

待ち合わせは自宅ではなくオーナーの知り合いのワーゲンのディーラー。
10時の約束の5分前に到着した。

しかし今回のものは車を一周しただけで欲しくなってしまったほど。
マフラーはオリジナルのシングルパイプ。

ない方が好ましい人にも問題ない。


東京でレストアすれば新車のように蘇るのが目に見えるようだ。


ショックは4本ともKONIの新しいものが入れられ、ガソリンタンクのフューエルホースも交換したばかり。


7.5J のCROMODORA のホィールは新品のような美しさだ。



少なくともフード裏はオリジナルペイントのままの証。


タイミングベルトは今年の6月に交換済みで、古いものも捨てずにとっておいてあったので見せてくれた。
その時にエアーフィルターも交換している。

後にガスショックのストラットが左右に2本つくものに代えられるが、ガスが抜け、エンジンフードを支えることが出来なくなり、何年かに一度は交換しなければならなくなる。
シングルステーのものはその心配がないばかりか、そのシステムも優れており、デザイナーの細かいこだわりを感じられ個人的にも好ましい。

エンジンをかけるとF106 はスムーズなアイドリングをする。
ひとたびアクセルを踏むとキャブ独特の鋭い加速と乾いたあの狂おしいほどのサウンドがコックピットを満たす。フルブレーキングをしてもハンドルが左右にとられることもなく、シフトアップやダウンシフトも吸い込まれるようにきまる。ショックも新しいものに交換されているのがすぐにわかるほどそのドライブフィールは素晴らしい。助手席に乗るオーナーにCompro,Grazie.(買います、ありがとうございます。)とその場で返事をさせていただいた。
オーナーは会計士の仕事をされている方で穏やかな紳士。
予想していたとうり、私の後には何人もの購入希望者がいたようで、売れてしまったと断りの連絡をしたら、そのうちの一人は7000ユーロ高く買うので譲って欲しいと言ったらしい。
今までオーナーと交渉してくれたローマの従兄弟の丁寧な対応がこの車が日本にくることに結びついたのだと思う。
オーナーからのGentilissimo Sig. Hasumi からはじまるメールからもそれが感じられます。
次回ボローニャに来た時には是非ローマの従兄弟といっしょに美味しいレストランに招待するのでよって欲しいとの内容には感動しました。
いろいろな人のおかげでまた一台、イタリアの宝が日本にやって来る。
by cavallino-cars | 2014-08-30 19:54 | Comments(0)