Milano からのオファーは以前素晴らしいコンディションの黒の308GTBを譲っていただいたFlavio 氏からのもの。彼と会うのは4年ぶりだろうか。

イタリアでこれ以上のきれいなGTBターボはまずみつからないというメールを頂いたのは今回の出張の前日だった。

Lamenza terme から午後5時発のアリタリア725便でミラノに北上。2時間後にはLinate空港に到着。
空港から15分ほどで市内にある彼のガレージに到着した。

数時間前にみてきたGTBとは比べものにならないコンディションは車のまわりを一周しただけでわかる。

2オーナーのこの車は走行3万キロ。

オリジナルのドアキー、エンジンキーはもちろん、スペアキーもオリジナルが揃う。マニュアル類も新車時にオーナーに手渡されたものがすべて残る。

こちらは1stオーナーの名前が記載された保証書。

何といっても車の状態は素晴らしく、

室内は30年以上前の新車の328と同じ匂いがした。

ホィールも傷がなく、シートはご覧のような美しさだ。

フロントウインドウのみは飛び石のため交換したとのことだが、

他のウインドウには車台番号が打刻されたオリジナルがつく。

この3万キロの固体と南イタリアでみた27000kmのものを比べてしまうと、保管の仕方でこれほどまでに違いが出てしまうのかと驚いてしまう。

このアンテナのユニットを見ただけでも違いは歴然だ。

ちなみにこの車は昨年タイミングベルト交換を含む整備を実施済み。その書類も残っている。

その場で譲っていただいたことは言うまでもない。

すでにミラノからの引き取りと船積みの手配も依頼済み。

東京には10月入港予定。

総生産台数308台のうちの極上の1台がまた日本にやってくる。