7月はGTB gt4 そしてGTBturbo の3車種、合計6台のフェラーリを見にイタリアとドイツに行った。

まずはミラノにある走行39000kmの80yの308GTB。
こちらはNuovo 新車のようだということでわざわざ日本からいっても価値があるといわれたもの。

ガレージからだしてくれた瞬間でまずはシートがオリジナルでないことで秒殺でした。本来は黒いラインがセンターだけでなく左右にも入ります。

ボディには傷が何箇所かあり、

マフラーもオリジナルでない。

エンジンフードオープナーの枠はわれ、補修の跡があります。

トランクのカバーは上下がさかさまにつき、

ダッシュボードは当時ではありえない赤のステッチつき。
極めつけは139000kmだったこと。もうこうなると言葉がでません。
試乗を薦められましたが、時間の無駄なので当然お断りし、Bresia へ。
ブレシアの目的は75年の初期型の308gt4。

ベテランカークラブイタリアのメンバーの車のようでステッカーが貼ってありました。これはまったく日本のベテランカークラブと同じ。ラフェスタミッレミリアでいただいたものと同じデザインなので驚きました。
そのコンディションにも別の意味で驚きです。

本来前後のバンパーはクロームのフレームがつきますが黒のファイバーのものに交換され、

トランクはオリジナルのカーペットでないものが張られています。

室内は後でつけられた大きなエアコンの吹き出し口がつけられていました。私の購入の基準は出来るだけオリジナルのもの。
オリジナルが最も美しく、価値があります。
どうしてもなぜ換えてしまったのかが気になってしまいます。フロントのバンパーでしたらメッキのものが今でも手に入りますが、トランクの内張りは入手が極めて困難です。
良いところと言えばDino のオリジナルのホィールキャップがつくところ。これだけ譲って欲しいくらいです。

フェンダーにつくウインカーライトもオリジナルにそっくりな違うものがついています。
こちらも残念ながらすぐに退散。
こんな車ばかり見ていると本当にコンディションのよいものが貴重に思えてきます。
gt4のお店のオーナーに聞いたところ、状態の良いものはドイツやベルギー、デンマークなどにほとんどのものが流れてしまっているようです。

翌日の日曜は久しぶりにミラノの街に。

ゆっくりモンテナポレオーネを歩くのは4年前に黒の308GTBを買った時以来かもしれません。

お店はDomenica (日曜)は午前11時から。今はまだ10時前なのでどこも閉店中。

こちらは開店前のLoropiana のショップ。

奥につながる回廊を行くと中央が吹き抜けになっています。イタリアらしいつくりです。

こちらの通りの右に白い車が停まっているところがFourseason Hotel milan。1泊14万円から。
15年ほど前に泊まった時は5万ほどだった記憶があります。
中は当時のまま。宿泊客は中国の方が目立ちました。

ここはメインストリートと平行して奥に1本入った通り。

ローマと違い、ファッションの街といった感じがします。

朝早いのでまだ人が少ないですがお昼ちかくなると、ミラノのマダムや観光客でいっぱいになります。

近くのカフェでカプチーノとクロワッサンをいただきながら明日見に行くドイツのgt4に想いをよせます。