一番印象に残ったFiat Dino と残念だったGTB

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快晴のベルギーでLaurent 氏の運転するポルシェで空港まで送ってもらいながらシルバーの308GTBの現状の価格を明日までに出してほしいとお願いして別れた。
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今回の出張のハイライトはこのシルバーの308GTBだった。
リヤフェンダーは細かい蜘蛛の巣のようなクラックがはいり、エンジンフードは熱のため、少し黄色く変色はいしていたが、すべてオリジナルであることがよかった。
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ウォーターリザーブタンクは腐食し、ホースやベルト類もすべて交換が必要。
日本に輸入しての販売価格が1400万円ほどになる。
以前ならその塗装の状態だけで購入は考えなかった。
しかしよい308との出会いが極端に減った今、いいものと出会った時は迷うことなく買わなければいけない。まだ売りにだしていないということだったのでまさか他に売られてしまうとは思わなかった。
一番上の写真のように左には廃棄寸前のシートなどが山積みにされている場所におかれていたのでなおさらです。
ところが私の伺った翌日フランスの愛好家が購入し、現在レストア作業中で8月末に引渡しだという。
まぁこういうこともあります。
以前イギリスでは振込みの約束までしておいたにもかかわらず、現地で売られたしまったこともありました。
本当にこの仕事をしているとその車との縁を感じます。
今回、たまたま見せてもらった1台を買えなかったのは残念ですが、そういう運命だったのだと思います。
日本でも、何十回と見に来られた方に決まらず、一回だけ来店した方にご契約いただいたり、
中にはご覧にならずにご契約いただいた方もいます。何かその車とオーナーを結びつける不思議な縁があるような気がしてなりません。



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今回最も印象に残った車といえば、間違いなくFiat Dino coupe です。
外観はスポーツカーというよりは、普通のセダンで308とはかなり異なります。
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しかし1週間の出張中、いつも頭から離れないほど考えてしまう不思議な魅力があります。
あの素晴らしいDinoサウンド、4輪スプリングコイルを装備したことによるハンドリングの秀逸さ、
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セダンとは思えない低いシートはまさにスポーツカーそのもの。シートの高さはgt4よりも低いのではないだろうか。
リヤがリーフスリングを採用している2リッターのものとは異なるコイルサスペンションはその運動性能を驚異的に向上させている。

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ウッドステアリングやFiam のエアホーンも独特な雰囲気をかもしだす。
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フェラーリパターンのシフトゲージもフロントに載るDinoエンジンと同じくらいドライバーの気持ちを高揚させてくれるのだ。
日本に着いたらフェラーリ純正のシフトノブに変えたいところ。

今のシフトノブ上には数字の間にシフトパターンのラインが入る。
これがオリジナルなのかDino Club italia の Walter 氏に聞いてみよう。

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これはリヤトランクのカーペット下のアンダーパネル。左コーナーにはそれを停めるオリジナルのネジもつく。
オーナーにはこんなところがうれしくなる。こういう細かいパーツは探してもなかなか手に入らないからだ。

30分ほどのドライブだったが、あのエキゾーストノートとスライドさせながらのコーナリングの気持ちよさが頭から離れない。ちなみにこの車両には新しいマフラーが装着されている。

こんなクラシカルなボディからは想像できないスポーティセダンが43年の時を越えて秋には東京にやってくる。首都高速を走らせるのが今から楽しみでならない。

  by cavallino-cars | 2014-07-05 18:37 | Comments(0)

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