
モデナから南に一路、ローマを目指す。

目的地についたのは午後7時だが、ご覧のようにまだ明るい。

マンションに住む個人オーナーのガレージに案内され7さっそく74yの初期型のgt4を見ることに。
ホィールはセンターキャップにDino のバッジが貼られたオリジナル。

フロントの電動ファンは本来グレーの羽のものがつくが、黄色の大型のものに交換されている。

エアコンは室内にスイッチはあるが、

エンジンルームをみるとコンプレッサーがついていないため、不動。

スペアタイヤの納まるフロントボンネットは本来カバーがつき、ブレーキマスターやエキパンは見えないがカバーそのものがない。
極め付きはフロントウインドウのモールのコーナー処理だ。

本来は写真のものがオリジナル。

うまくつかなかったのか、L時のカバーが左右につけられていた。

左右ドアウインドウも初期型はラバーがつかないが、こちらも改良?されている。

リヤトランクのDino308gt4のバッジは本来は美しいクロームメッキ処理されたものがつくが、こちらもノンオリジナル。
本来はFerrari のバッジもつかない。

ドア内張りのポケットの上部のL型の枠もネジでとめられている。本来ははめこみタイプのため、ネジでとめるようなことはしない。安易にネジ止めするような工場にだしていたとするとどんなメンテナンスをしてきたか疑わしい。
試乗するまでもなく、次のブルーの208gt4を見に行く。


一番期待していた1台だ。事前に送ってもらった写真とは印象が異なる。フロントグリルの枠は、白っぽく変色するほど飛び石の細かい跡が残る。

フロントバンパーは裏から見ると錆びが浮いている。
雨の少ないイタリアでは珍しい。

長い間運転していなかったのは蜘蛛の糸がいたるところにあるのでわかる。

私が来る前に急いで洗ったのだろう。運転席のドアポケットには塗れたタオルが入っていた。

運転席に座ると熱線の入ったリアガラスのリヤデフォッガーのスイッチが壊れているのがめにつく。

アンテナのスイッチもオリジナルではない。気をとりなおし、エンジンをかけたが、くすぶりぎみできれいにふけない。オーナーに聞いたところ、ガソリンが古くて腐っているのかもしれないとのこと。

マフラーもオリジナルのシングルパイプのものから交換されていた。

送られてきた写真ではきれいに見えた。やはり実車を確認しないと怖くて買えません。残念ながらこの車もNG。本当に良いコンディションの車に出会うことは少なくなってしまった。

この日は土曜日。市内のカフェでゆっくりすることに。

ボルゲーゼ公園の地下駐車場に車をとめ、スペイン広場に向かう。

バブルの頃は買い物袋を両手に抱えた日本人であふれていたコンドッティ通りは今は外国人観光客が多い。

この通りは決められた車両以外は通行禁止。以前知らずにレンタカーで乗り入れて違反通知が数ヶ月後にきて罰金を払ったことがあるのでご注意を。


天気のいいローマは実に美しい。

フォロロマーノの遺跡の隣のこの通りの先にあるマーケットは従兄弟のお気に入り。
この日も新鮮な卵を買いに行ったのですが、夏の暑い土曜日は午後には休みになるようでCloseでした。

明日はローリングストーンズのコンサートが野外ホールで行われる。
是非行きたかったが、朝から2台のgt4を見にスイスに向かう。

それにしてもローマには何度来ても魅せられてしまいます。こんな美しい街はない。