italiaから宮崎、そして岐阜へ

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イタリアのアンコナの裕福なオーナーから譲り受けたこの美しいベルリネッタは2011年12月に宮崎に移り住む。2年間を九州で過ごした後、今年の4月に弊社に戻ってきた。
この車を見に行った時のことは鮮明に覚えている。
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天気のよい日でオーナー家族とはそれ以来、伺うたびにランチをご馳走になるほど親密にしていただいている。
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このGTBは昨年12月に前オーナーがフェラーリ正規代理店ヨーロピアンバージョンにて1年点検整備を行っている。
しかし先月末ヘッドガスケットとデスビから突然オイルが漏れ、ガスケットを交換。
ついでに交換時期は来年だが、タイミングベルトも交換することにした。
クラシックは点検していてもこのようなことが起こることがある。
しかしそんなトラブル以上に30年間をイタリアで過ごしてきた歴史ある308がガレージある喜びは格別なのだ。機械は壊れるもの。予防は必要なので点検は必要だが、壊れたら直せばいい。
それがクラシックカーのオーナーの最低条件だろう。
古いものを、自分だけの1台を、大切にするということはそういうことなのです。
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路面状況を的確に伝える細いステアリングを握り、コーナーに入っていく時の感覚はまさにスポーツカーそのもの。40年前に作られた車をモダンカーのように本気でとばす時、時代を超えた素晴らしさをこの車に感じてしまう。
30年前に新車でこの車のステアリングを握った人の歓喜の鼓動が聞こえてくるようだ。
アクセルを少し緩めた時のノーズがインを向く応答性の良さには思わず頬が緩んでしまう。
今のスーパースポーツのように決して速くはないが、車をコントロールする楽しさに溢れている。
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しかも停まった姿はエレガントそのもので、何時間見ていてもあきることのない美しさなのだからたまらない。

昨日、新たなオーナーになられる方がご来店された。初めてご覧頂き、私の運転で首都高を試乗。
F40 や何台ものスーパースポーツを所有されているオーナーの感想は想像以上とのこと。
月末には岐阜のワインディングをイタリアのように全開で走っているはずだ。

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イタリアに一度でも行かれたことのある方はそこを疾走してきた車のハンドルを握っているというだけで気分は高揚してしまうにちがいない。キャブレターの308はファイバーグラスが712台、スチールボディのGTBが2185台、GTSが3219台、合計6116台が生産された。その内欧州仕様のものは半分にも満たないだろう。
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現存するこのようなコンディションのものはさらに貴重で、本国でも出会う確率は非常に低い。
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ピュアスポーツのF40は別として市販車で運転してこれほど楽しい車はない。
エレガントさとスポーツカーの楽しさを兼ね備えた308は私の理想の1台だ。
今や同じようなコンディションのF40をみつけるより難しいのです。
458やマクラーレンのような新しいスーパースポーツもいいが、古くとも美しく、今運転しても十分エキサイティングな70年代のフェラーリは間違いなく自分だけの1台となる。そんな1台と長く暮らすライフスタイルは古きよきものを大切にするヨーロッパそのものです。
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ローマやフイレンツエの古い文化遺産の中で育ってきた彼らにはクラシックフェラーリの美しさはイタリア文化そのものなのかもしれません。

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本日、無事トランスポーターに積み込みが完了。週末には新たなオーナーのガレージに入庫する。
K様、現車を見ることなく、弊社を信用していただき、5月中旬に全額お振込みいただきましたことあらためて心より御礼申し上げます。

  by cavallino-cars | 2014-06-17 16:30 | Comments(0)

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