作り手から見た美しさ

私とは70年代の車には今のモダンカーにはない美しさがあるという共通の認識。
なかでも308GTBのフロントの造詣は秀逸だという。
その方とお話させていただき、何点か興味深いご意見をいただいたのでご紹介させていただきます。





当然製作コストは大幅に削減できる。
あれほど美しい328だが、308のシャープなラインと見比べてしまうと見劣りしてしまう。












by cavallino-cars | 2014-05-03 14:57 | Comments(3)

コストについては、私もデザインに携わる者として頭の痛い部分ではあります。ただ「アート」と「デザイン」ははっきりと分けて考え、制約の中で最大限の効果を引き出すのもデザイナーの手腕でありたいと思ってます。
今の車作りはコストの問題に加え、当時と比べ安全基準が厳しくなり、自由なデザインができなくなってしまったのが大きな足かせになってしまっているのでしょうね。
70年代はそういう意味でも古きよき時代だったと思います。

エッジも全く違います。
308はスチールボディでもハンダを盛り付けてエッジを
くっきりと出してますが、328はその工程を省略しているので
エッジのラインは308と比べるとダルいです。
ちなみに308のエアインテークにハンダを盛って削り出してる
のは当時の写真などで確認出来ます。
どちらかだけ見ると気付きにくいポイントですが
2台を並べて見れば明らかに違うのが判ります。