welcome back!!

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2012年の夏75年モデルのマントバからきたDino208gt4のオーナーになったのは20代の若きフェラリスタ。
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愛車ランチアインテグラーレを売却して手に入れたgt4を写真に納め、その個展を行うほどの溺愛ぶりは車離れのすすむ若い世代にあって実に嬉しい存在。彼に買ってもらって本当に良かったと思えた。
その彼が急に関西に転勤がきまり、来週から勤務することになった。
迷った末に後ろ髪を引かれる想いで手放すことを決意したという。
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現在の走行距離は47,780km。内外装は39年前とは思えないほどのコンディション。赤のカーペットも実に美しい。
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308よりも軽く回るエンジン、ベロア製のシート、
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Dinoバッジのホーンボタンやホィールセンターキャップ。跳ね馬が一つもないのがいい。
これほどオリジナル度の高い208gt4はイタリアでも出会う確率は本当に少ないのです。
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私がマントバを訪ねたのは2012年の6月だった。マフラーもシングルパイプがつき、太鼓をカバーする黒いネットもオリジナル。
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セキュリティーシステムが作動して、エンジンがかからず、翌日フェラーリ正規ディーラーに運び、試乗して購入を決めた。しかし一目見た時から買うことを決めていたほどそのコンディションは素晴らしかった。
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乾いた2リッター独特のサウンドを奏でるV8エンジンの素晴らしさは、まさにフェラーリそのもの。3リッターほどのトルク感はないが、それを十分カバーするだけの軽さと速さを備えたこの魅力的なスモールフェラーリは一度乗ったらもうその鍵を返したくなくなってしまう。
雨が少なく、乾燥したイタリアだからこそこんなにもよい状態で維持してこれたのだろう。
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しかも当時のマニュアルや、マニュアルケースまで揃っているのだから自分だけの1台にするにはこれほど素晴らしいものはない。
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イタリアクラシック協会ASIの認定書とゴールドプレートもつくお墨付きの1台。
自分で乗ってしまおうか、それとも彼のようにこの車の本当のよさをご理解いただける方にお譲りしようか、思案中。ゴールデンウィーク前には入庫予定。

  by cavallino-cars | 2014-04-15 20:43 | Comments(4)

Commented by 赤いシートカバー at 2014-04-16 00:17 x
お世話になっております。またすばらしい一台が戻ってくるのですね。写真を見ながら思いだしたのですが、このgt4のサイドミラーは社外品なのですか?メーカーオプションのようなものになるのですか?いずれにしても初期型gt4、いいですね。
Commented by cavallino-cars at 2014-04-18 15:26
今イタリアでコメント拝見しています。
今回も何台かのgt4をみましたが、この固体は別格です。
こちらに来てこの車の素晴らしさを再認識しています。
当時はメッキのビタローニをつけているものが多くありますが、オプションかどうかはわかりかねます。帰国したらどこのメーカーか確認して報告しますね。
Commented by 赤いシートカバー at 2014-04-19 09:21 x
出張中にコメントありがとうございます。マントバからのこのgt4は当時から絶賛されていましたよね。最近思うのですが、蓮実さんが輸入されるgtbやgt4は日本の308オーナーとこれから308オーナーになられる方々の共有の財産のようだと思うのです。関西に転勤されたこのオーナーさんが、また何年もあとに308に乗ることがあるかもしれません。そのときひょっとしたら現在のわたしの車に乗ることがあるかもしれませんし、その逆のことだってあるかもしれません。そんなことを考えていると台数に限りのある素晴らしい車両を、1台1台その時々に所有している方々がみんなで大切にしなければな、とおもいます。すこし堅苦しくなってすみません。
Commented by cavallino-cars at 2014-04-22 22:42
コンディションのよいFerrari はまさにイタリアの宝です。
今や決して作れない手作りのよさに溢れる70年代のイタリア車は見ているだけでもあきない美しさに加え、運転した時のあの独特な高揚感は言葉に出来ないほどです。
そんな車を1台でも多く、後世に伝えたいものです。
私が輸入したすべてのクラシックカーをとうしてヨーロッパの古くても美しいものを大切にする文化に共感いただければ嬉しく思います。

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