
キャブレターの308ほどエンジン調整がきちんとされているものとそうでないものの差が歴然とするものはないだろう。今回関西に納車されるこのブルーのgt4のキャブ調整をベテランメカニックにきてもらい行った。
ご予約いただいたM氏が来店された時もそこそこ調子はよかったのだが、やはり本当のこの車の気持ちよさを知っていただくためにはきちんと整備したものを乗るしかない。

プラグを外すとなんとNGKの新しいものがついていた。点検した結果、点火時期も左右のバンクはばらばらで、キャブのセッティングも完璧とはいえない状態だった。

友人の中谷明彦氏がF1に行くかどうかの時にヨーロッパに同行したコックススピード出身のメカニックO氏のセッティングは完璧で中速、高速でのレスポンスが飛躍的に向上した。
やはりフェラーリはエンジンが命。完璧にセットアップされたエンジンの気持ちよさを一度でも味わってしまったら、魅せられずにはいられない。これほど気持ち良く回るエンジンを私は他に知らない。

US仕様や日本仕様のエンジンとは比べられないほどのレスポンスのよさが欧州仕様の最大の魅力だ。
それにしても208gt4の小ぶりのファンネルの可愛らしさは別格で、美しくもある。

エンジンの気持ちよさがフェラーリの真髄。私見であるが、アクセル全開で叫びたくなる衝動にかられるのはフェラーリだけだ。