Fiat Dino spider 本日納車

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昨年夏にイモラから譲り受けた黒の2オーナーのFiat Dino spider が今日無事に納車となりました。
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こちらは品川陸事での登録後のショット。
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昨年、大井埠頭に到着後、ガソリンタンクからのガソリン漏れが発覚。
タンクをはずし、溶接終了後にミッションオイルを交換したらなんと欠けたギヤが出て来た。
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イタリアのDino Club の会長に同型のデフを譲り受け、メカニカルの点検と板金が終了したのは昨年末。
今週の月曜にマテックスでの最終のクリーニングが終了してやっと納車となりました。
なんと入港から5ヶ月。不満も言わず、お待ちいただいたK様、ありがとうございました。

この固体は2Lのスパイダーではイタリアで私の見た7台中のベスト!
日本に着いてから、整備はもちろん、細かい傷の塗装の補修を行い、徹底的なクリーニングをマテックスの名人千葉さんにお願いした。
ここまできれいなものはイタリアでも出会うことはまずないと思うほど良く仕上がった。
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さらに貴重なのはオリジナルのハードトップがついていること。
形の美しさもさることながら、右後方視界は抜群でオープンで走っている時と変わらないほどです。
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うれしいことにはピニンファリーナのシリアルナンバーの刻印の入ったプレートまでついている。
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ソフトトップにつくフックはDino club Italia の会長ウォルターさんから譲り受けた新品。もともとついていたものはハードトップのフックがなかったために移設した。上の写真はハードトップが付いている状態。ここまで視界がいいのは驚きです。
まるで付いていないかのように見える。

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冷間時のエンジン始動は多少のコツはいるが、慣れてしまえば問題なし。
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まずはハンドルポスト下の左側につくチョークレバーをひき、セルを回しっぱなしで初爆を待つ。
エンジンに火が入ったところでアクセルをポンポンと軽く煽るとバッバッババーンとDinoV6エンジンが目を覚ます。
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そのままだとストールしてしまうのでチョークレバー隣のスロットルレバーを引き、2000rpmくらいで1分間ほど暖気すれば安定し、チョークレバーとスロットルレバーを戻しても1000rpmを維持してくれる。

ひとたびエンジンが暖まれば、次の始動は、少し長めにセルを回しただけであっけなくエンジンはかかる。

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この車の最大の魅力はディノエンジンならではの軽さとそのミュージックと呼ぶに相応しいサウンドだ。
トルクフルなエンジンは3速2000rpmからでも勢いよく加速していく。
246を思わせるようなフェラーリサウンドを聞きならがらの高速クルージングはDino spider ならではのもので、ひとたびアクセルを踏み込むとすべる様な滑らかさで加速していく。206と同じエンジンながらDino よりもシルキーな印象だ。

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コックピットはさすがにDinoほどスパルタンではないが、クラシックの魅力に溢れている。
初期型はメーターパネルはアルミで、後期になってからこのウッドタイプになった。ステアリングもウッドのものがつく。個人的には圧倒的にこの後期型が好きだ。

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ホィールも2.4L のキャップがつくものより、2Lのセンターロックのものが良い。
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特にリアビューはこの車の最も美しいところだろう。

同じコンディションのものは決してないクラシックは自分だけの1台になる。
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セナが亡くなったサンマリノのサーキット脇の道で初めてこの車に乗った去年の初夏の日を思いだす。
日本に来てさらに美しく仕上がり、この車の3人目のオーナー、日本では最初のオーナーとなった方に喜んでいただけたことが何より嬉しい。

  by cavallino-cars | 2014-01-16 23:56 | Comments(0)

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