308/328をより楽しみ尽くすための1冊

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昨日代官山の蔦屋書店でネコパブリッシング出版の308特集の本を購入した。
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2004年にFRPの308と328を比較試乗した沢村慎太郎氏のインプレッションは、308はキャブ独特のピックアップの良さよりも、ボディの軽さのもたらす軽快さが印象的な、優しい味わいのスポーツカー。
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対する328は重い、鈍いが、ボディ剛性は強い。
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但し加速性能はFRPの308を上回り、鋭敏なピックアップ特性を持つが、車重の重さゆえにアクセルを踏んでも即座には反応せずに、しばしの待ちの時間がある。
回転があがるにつれパワー感が増し、5000回転を越えるあたりで炸裂感に変わる。
3速、4速では回すほどに前方の虚空に吸い込まれていくような陶酔感でドライバーを虜にするとある。

キャブセッティングが完璧なキャブの308は328とは較べられないほどの剃刀のような加速が私が魅了されてやまない最大の理由。よほど試乗車が良くないコンディションだったとしか思えない。
確かにガスが濃かったり、薄いもの、プラブがかぶっているものは沢村氏の印象と同じだろう。
事実、弊社に昨年入社した者がキャブ調整の済む前の状態の308とセットアップのすんだものと乗り比べ、これほどまでに違うのかと驚いていたほどだ。

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一度でも調子のいい308に乗ってみれば誰でもその加速感が328はもちろん、348や355さえをも凌ぐことに気がつくだろう。
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アクセルを開けた瞬間、ノーズが上を向くほどのシャープな加速。
ミリ単位でアクセルに反応するエンジンの小気味良さこそが308の大きな魅力なのだ。

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F106 のコードネームで呼ばれるこのV8ユニット の素晴らしさはFRPであってもスチールであっても変わらない。
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328のアクセルに即座に反応しない、重い印象は沢村氏と同感であるが前方の虚空に吸い込まれるような感覚は私にはない。
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むしろGTBターボに乗った印象がまさにそれと言える。

私の車評は308のキャブはシャープなレスポンスに素晴らしいハンドリング、ヘッドクリアランスの充分あるドライビングポジションのロードレーサー。一方の328はハンドリングは308と変わらない素晴らしさを備え、エンジン始動も簡単な乗りやすい、快適なGTというイメージ。

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著名なジャーナリストの論評と私のインプレッションでは全く異なる。私の評価はにわかに信じられない方も多いと思う。
そういう方には是非ご来店いただき、実際に横に乗って体感していただきたい。

100の美辞麗句よりも1度の試乗がすべてを証明してくれる。

  by cavallino-cars | 2014-01-07 14:59 | Comments(1)

Commented at 2014-01-09 08:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

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