新年明けましておめでとうございます。
昨年末、27日発のBA8便に乗り、英国経由でミラノへ行ってきました。

目的はミラノから40分ほどの小さな街メラータにあるgt4を見に行くためだ。
ワインで有名なロンバルディア地方にあるこの町はミラノやローマとは違った美しさがある。
小さな石畳の道をすすみ、オーナーの自宅に着いたのは午前10時。

オーナーは仕事で不在だったが、ご子息のStefanoさんが待っていてくれた。
シルバーに紺の内装のgt4はデンマークから譲り受けたものに続き2台目で、私が個人的に好きなコンビネーションだ。内装がレザーではなく、モケットのコンビなのもいい。


ドアの内張りには新車時につけられた蹴り込みにより傷がつくのを防ぐためのビニールがつく。

内装はすべてオリジナルでコンディションはご覧のとうりの申し分ない状態だ。

外装も傷はもちろん、錆による塗装の浮きもない。ただ残念なのは前後バンパーのメッキ部分のフレームが黒く塗られてしまっていることだ。リヤのメッキパーツは会社にストックがあるので問題はないが、フロントのグリルも時間をかければ手配は可能だろう。少しずつオリジナルに戻していくのもクラシックならではの楽しさだ。

フロントウインドウにはオリジナルの証であるタイヤ空気圧のステッカーがはられている。

リヤトランクのカーペットもオリジナルで、

ASI(イタリアクラシックカー協会)のゴールドプレートまでつく。

ひととおり外観をチェックした後、Stefano さんに横に乗っていただき、試乗にでかけた。
まずはスピードメーター、トリップが正常に作動するかを確認し、ヒーターモーター、ウインカー、ライト類、ホーン、パワーウインドウ、エアコンなどの確認作業をすませ、ブレーキ、ミッション、エンジンなどの調子をみていく。

調子のよい308でイタリアの街を走ることほど楽しいことはない。

ロンバルディア地方が一望できる場所に車を停めて、撮影をさせてもらった。
ご自宅までの帰り道の車の中ではもうこの車を譲ってもらおうと決めていた。

自宅にもどるとお母さんが是非カフェを飲んでいきなさいと言われ、リビングに案内された。
玄関にはクリスマスのプレセディオの飾りつけがされている。
今年の1月6日までにはオーナーからのご返事がいただけるはず。
良い返事がいただけることを願っています。