タイヤ空気圧の点検の薦め

友人の元1ドライバーのエリックコマス氏と日本でのミレミリアに出場した際、彼が運転中に左リアのタイヤの空気圧が少しへっていると言われ、メカニックに確認させたところ0.3キロ他より低く、スローパンクしていることがわかった。
F1driver のような感覚の持ち主はまれで通常では気がつかない。だからこそ日常の空気圧の点検は大切。
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2週間ほど前に昨年5月末にマントバから輸入した208gt4のオーナーが1本だけ空気圧が低いことに気がつき、タイヤ屋にもちこんだ。
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するとホィールの内側のリムが欠損してエアが漏れているのがわかった。乗った1日後に気がついたとのことなので走行中にポロポロと落ちたのかもしれない。これだけの長さが一度に落ちたのならF1driver でなくとも気がつくはずだ。

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欠損した断面を見てみると黒くなっているところがあり、徐々に腐蝕がすすんだ末にとれたものと思われる。このホィールはタイヤ屋さんによれば軽さからみてもマグネシューム製だろうとのこと。
何年も前の小さなクラックに水がシミ込み長年の間にもろくなってしまったに違いない。

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イタリアから輸入した時にはいていたマグネシューム製のホィールに何らかの力が加わり、目視できないようなクラックが入り、腐蝕がすすみ、割れたものと考えられます。今まで何十台も輸入してきましたが、こんなことは初めてです。

オリジナルのホィールは文献によるとアルミダイキャスト製でCROMODORA のものは刻印が入り、カンパニューロ製のものは黒いシールが貼られている。

但しリペイントされたカンパニューロ製ものはシールがとれているため、社外の軽いマグネシューム製のものと区別がつかない。ホィールの修復業者によるとカンパニョーロ製のものはマグネシューム製とのことだ。今回のケースは実にレアケースにちがいないが、こういう可能性もあるということをオーナーは心得ておくべきだろうと思い投稿することにした。

いずれにしても日常のタイヤ空気圧の点検は必ず行った方がいい。

  by cavallino-cars | 2013-11-26 15:16 | Comments(2)

Commented by たけぽん at 2013-11-27 15:01 x
とても興味深いです。以前から気になっていたのですが、結局オリジナルのカンパのホイールはアルミですか?それともマグなのでしょうか?
Commented by cavallino-cars at 2013-11-27 20:10
文献によるとどちらもアルミダイキャスト製となっています。ホィールの塗装をお願いしている店舗に確認したところ、カンパニョーロ製のものはすべてマグネシュームだったとの回答でした。正確な資料がないためにわからないのが現状です。

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