lainate からのGTB

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昨日、マテックスでの作業が完了した308GTB を引き取り、ショールームへ回送した。
中野から浅草までの10kmほどのドライブはミラノ郊外で試乗してから初めて。
F106というコードネームで呼ばれるV8engine はいつ乗っても刺激的だ。わきあがるトルク感と当時の圧縮比の高いエンジン独特のレスポンスとシングルパイプの奏でる排気音は格別で、33年の時をきざんだ今でも感動せずにはいられない。
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欧州仕様の308を乗ると、328や348は言うに及ばず、355やモデナでさえもエンジンレスポンスがもの足りなく感じるほどだ。
さらにモダンフェラーリとはことなり、37年前にデビューしたこの308は、現存するものはすべて微妙に異なる。それぞれが過去のオーナーによって再塗装されたり、メカニカル的にも手が加えられ、同じ固体がないことも大きな魅力かもしれない。
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まさに自分だけの1台。ミラノ郊外に住む、企業専門の弁護士のガレージに長年、住み続けたこのGTBのエンジンレスポンスは抜群で、ファイバーグラスなみの加速をほこる。
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戦前のクラシックとは異なり、おもいっきりとばしても現代の車にひけをとらぬばかりか、車をコントロールする楽しみはモダンフェラーリをも上回る。エアコンも装備されたGTB のコックピットはクラシックの中にも快適さが共存する実にエレガントな空間。いまだに308は私の理想の1台だ。

  by cavallino-cars | 2013-10-23 22:24 | Comments(0)

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