
今日午前10時にGenova の会計士から譲り受けたGTB の通関が無事きれて、引き取りに行った。

長いクランキングの後、勢い良くV8は目覚めてくれた。

スイスのディーラーからデリバリーされたこのGTBはその後イタリアのGenovaに済む商工会議所の会長に購入され、イタリアに持ち込まれる。その後、彼の友人の会計士のもとで数年間をすごした。

33年目にしてヨーロッパ大陸を離れ、はるか遠くの極東の東京に運ばれてきた。
ローマのような爽やかな気候の中、ジェノバのワインディングを駆け回った時と同じようにエンジンは快調だ。
近くのスタンドでガソリンを給油し、高速で板金工場に向かう。途中5kmほどの渋滞に巻き込まれたが水温は90度より上ることなく、エンジンはすこぶる調子がいい。

それにしてもこの湧き上がるようなトルク感はこの車が33年前に作られたとはとても思えないほどで、足のつま先をほんの少し踏み込んだだけで即座に反応するエンジンはいつ乗っても期待を裏切らない。ついついアクセルを踏んでしまう。

それに伴いドライバーにはシングルパイプから奏でられる弾けるような排気音が飛び込んでくる。2ヶ月近く船の上のあったとは思えなく程、エンジンは澱みなく回る。
この後、リヤのヨーロッパのナンバープレートの穴埋めと小傷の補修をすませ、マテックスでクリーニング後にショールームに展示予定。