
昨年末、雪の降りしきるスイスから譲り受けた308GTBVetroresina (ファイバーグラス)が昨日、やっと奈良の新たなオーナーの元に納めることができた。

時間は急ぎませんので、じっくり仕上げて欲しいという言葉にお待たせすること半年。

素晴らしいコンディションに出来上がったと思う。
なんと新オーナーはUS仕様の308も所有されており、試乗された直後に連絡をいただき、欧州仕様とこれほどまでに違いがあるのかと感激されておりました。

昨年末と今年のファイバーグラスのマーケットプライスを比較すると為替の影響もあり、400万円以上上昇。今後246のようになってしまうのではないかと思えるほどの高騰ぶりだ。

投機の対象になってしまうのは本当に車が好きな人にとっては悲しむべきこと。一人でも多くの方に308の素晴らしさを楽しんでいただきたく、4年前からヨーロッパから輸入を始めた。

あの頃はまさかこんなに早く、高騰するとは思いもよらなかった。

世界中の方が私がそうだったようにクラシックV8ferarri の魅力に気がつきはじめたのかもしれない。

シングルパイプのマフラーを装備するオリジナルコンディションのGTBを探し出すことは以前にもまして難しくなるだろう。gt4も同様で4年前の買い手市場であった状況とは一変して、コンディションのよいものはすぐに購入しないとあっという間に売れてしまう。ただしコンディションのよろしくないものは例外で、何年も売れないという車もある。これからもオリジナルの本物だけの持つオーラを放つ素晴らしい車だけをお届けしていきたい。