10月2日のBA6便に乗り、ロンドンヒースロー空港経由でミラノに入り、今回は4台のgt4と2台のGTBturboを見にまたまたイタリアへ。
最初に見たのはミラノのマルペンツア国際空港から10分ほどの家具会社のオーナーの75yの50,000kmの208g4。
赤の外装にブルーのモケットの内装のこの車はアルファロメオ?発行のオリジナルであるとの証明書がつく。オーナーの話ではイタリアではASIと同じくらい権威のあるものらしい。
赤の外装にはトランクの内張りの色はベージュ。この車はブルーのカーペットなので塗り替えられているのは間違いない。
シートはオリジナルの生地のままでよい状態だ。初期型のモケットは座面が全てモケット。後期になるとサイドサポートはビニールレザーとなり、モケットとのコンビネーションとなる。
フロアマットだけはノンオリジナル。本来は踵があたる部分のラバー部分には縦のステッチが入るが、この車にはそれがない。オリジナルにはマットのシート側にボタンがあり、床にはめ込むタイプだが、何もないので乗り降りする度にマットがずれてしまう。
ダッシュボードの左の革のめくれや
リヤシートのセンター部分の革のめくれも気になる。
208gt4のマフラーは左側からのシングルパイプだが、インジェクションの308GTB用の4本だしのものに交換されている。オリジナルのメッシュのマフラーの遮熱板はオリジナルのシングルパイプ部分は大きく削られ、反対側の部分はカッターがでるようにカットされている。
細かいことだが、トリップメーターは0にリセット出来ない。時計は動いてはいるが、時刻調整のネジを回しても調整が不可能。
ガソリンの給油口を隠す丸い蓋は引くと開いたままの状態になるが、スプリングが強すぎて、抑えていないと閉まってしまう。
ホイールのセンターキャップにはDinoのマークのプラスティックのエンブレムがつく。しかしながらこちらはオリジナルに比べると少し厚い複製のものだった。
エンジンルームを覗いてみると、フュエルポンプとフィルターはオリジナルではないものに交換されている。
プラグホールには本来水や埃の侵入を防ぐラバーキャップがつくが、それもない。一つ一つは大きな問題ではないが、これほど多いとやはり躊躇します。
試乗をしても、246Dino のように軽く回るエンジンの軽快さに欠けていたのも購入を見合わせた大きな要因です。208gt4の大きな魅力はライトウエイトのような軽快さだ。それが感じられない。アルファロメオの発行した立派な認定書や何枚ものオリジナルの請求書があったが、購入する一番のポイントはやはり書類よりも車そのもののコンディションとドライブフィール。運転して自分が楽しいと思えないものは人には勧められない。ということで綺麗な内装には心惹かれたのだが、次のgt4を見に行くことに。外装がシルバーであれば購入して日本で綺麗に仕上げたかもしれません。
細かい不具合はどれも修復は可能なものですが、日本に持ち帰ってから他にも不具合がでてきそうな予感みたいなものもあります。例え出張費が無駄になっても危うきは買わずの主義は変えません。