Dino 208gt4

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今まで輸入した208gt4は今回のモナコのものを含め、合計で3台。
最初の1台はBergamo から、2台目は今回奈良にくことになったモナコからのもの、そしてハンガリーからの3台だ。

最初は308gt4を買う予算のない人のための廉価版と思っていたが、実際、自分でハンドルを握って運転してみると、その認識が間違っていたことに気付く。

コードネームF106Cと呼ばれる2LのV8エンジンは308に比べ軽く回る印象があり、まるで246Dino に乗っているかのようだ。

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5速、3500回転ではキーンというジェット機のような音に排気音がまざり、高度1万メートル上空を飛んでいる旅客機に乗っているかのようなサウンドなのだ。

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308のようなわき上がるようなトルク感はないが、普通のスポーツカーに比べれば十分で、ライトウエイトに近い感覚だ。

1速、2速、3速、4速とレブリミットまでエンジンを回すとフェラーリならではの音楽でコックピットは満たされる。ロータスやMG とは一線をきすこのGT は紛れもなくフェラーリなのです。


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圧縮比は308の8.8:1に対し9:1 と高く、それは弾けるような排気音からも感じられる。
308と208の2台のgt4を所有するオーナーもおっしゃっていたが、そのエンジンフィールはアバルトのようでスポーツカー好きにはたまらない。
1991cc のエンジンをチューンアップしたようなフィーリング。
これは自分でアクセルを踏んだ人でないとわからない。

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3500回転ではスピードメーターの針は100kmをさす。
これくらいで巡航していて、これほど楽しい車はない。
それほど室内は魅力的サウンドで満たされる。

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初期型のgt4にはダッシュボード下のエアコンの噴出し口がないため、クーラーの効きが心配だったが、初夏を思わせる気温でも十分にコックピットを冷やしてくれる。

208gt4は1975年から80年の6年間で、840台が作られた。
76年からはフロントグリルの形状が変更されフェラーリのエンブレムがつけられる。
Dino のエンブレムのつく初期型の208の生産台数は100台にも満たないのではないだろうか。

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この車に100kmも乗れば、308とは異なる魅力に誰でも気がつくにちがいない。
私の中では246のようなライトウエイトスポーツのもつ、軽快さを備えた208gt4は70年代の2000cc の車では間違いなくベスト3に入る。

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Dino208gt4は最も246に近い、フェラーリかもしれない。

  by cavallino-cars | 2013-06-09 18:58 | Comments(0)

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