308GTB のチェックポイント
実際に乗ってみてミッションの入り具合、エンジンの調子、サスペンション、ハンドリングなどもみるが、今日は目視で簡単に確認できるものをご紹介します。
1.フロントウインドウ

それが付いていない場合は交換してある可能性が高い。問題は窓外枠につくフレームの処理。
下の写真のように右下の角の部分が極端にはなれているものはさけたい。

2.マフラー

シングルパイプのものがオリジナル。オリジナルが付いているにこしたことはないが、アンサーの4本だしのものに換えてある物でも全体のコンディション次第ではOK。
下の写真のようなどこのメーカーのものか不明なものは出来れば避けたい。

3.シートとシートベルト

必ずオリジナルのものだけを購入。ベルトやバックルが当時のものがついていないものは大きな事故を起こしている可能性があるので購入は控えます。

4.メーター

トリップメーター、スピードメーター、タコメーターは必ず、動いているかを確認。
5.ウインカーレバー、ライトスイッチ

黒いものはQVからとなる。
シルバーのものは世界的にも欠品しているのでこれはこだわりたい。
6.フロントスペアタイヤセクション

ブレーキサーボやエアコンのリキッドタンクを隠すカバーが付いているかを確認。ないものは買わない。

7.室内の天張り

ルーフ部分は1枚の革ではられている。後ろ部分に切れ目の入っているものは避けます。

8.ドア下

水が溜まり、もっとも錆がでやすいところ。この部分を覗き込み、状態を確認します。
9.ヘッドライト

ヘッドライトをポップアップさせ、左右の立ち上がりの部分もボディと同じつるっとした肌で仕上がっているか確認します。ザラザラしているものは再塗装をして仕上げが不十分なもの。ライトだけならいいですが、他の部分にも同じような部分があると考えて十分に点検した方がいい。
10.ドア内張りの肘掛下の丸いキャップ

これはパワーウインドウが故障した際にレバーをさしこんで手動で上げ下げする穴のめくらぶた。なくても走行に支障のないものだが、丸い鉄板に丁寧に革をまいたキャップはこの車に対するデザイナーのこだわりがつまっている。プラスティックの普通のキャップとは異なる。
現在ではパーツの入手が難しい。付いていないものはキャプ下の丸いメッキリングが見えた状態になるので自分だけの1台には必ず付いているものが欲しい。
11.センターコンソールのレバー類

すべてのレバーがやスイッチがオリジナルであること。ワイヤーが切れてグラグラになっていたり、動きが渋い場合は修理は可能だが、出来ればスムーズに動くものが好ましい。
他にもいろいろありますが、前のオーナーがどれだけ、その車に愛着をもっていたかのバロメーターになるものばかりです。大切にされてきた車は購入後もあまりトラブルはありません。乗りっぱなしの車は一つ気になることに目をつぶって購入すると、後でいくつもの不具合が見つかることが非常に多いのです。
いずれも実際に現地で指でふれ、目で確認しなければ、わからないことが多い。
写真だけで購入する方や業者に依頼して、実際に見てもらい輸入する方もいらっしゃるようですが、オリジナルの308を知らない方が見てもどこをみていいかもわからないはず。
非常に危険なので私は必ず現地へ確認しに行くことにしています。
当時のオリジナルのものを大切に、出来るだけマラネロの門をくぐった状態で維持していくのがクラシックの本来の楽しみ方ではないでしょうか。

リモコンロックや油圧クラッチなどの見えないところの改良はいいですが、これらの車は基本的にはオリジナルであることに価値があります。

だからこそ今でも素晴らしいコンディションの308と出会えるのです。
by cavallino-cars | 2013-06-07 12:40 | Comments(3)

ちなみに私のものは裏にメイドインイタリーと刻印があるだけです(汗)あとGT4の画像を見るとスポークが銀はもちろんですが、黒いものあるみたいですが?2種存在するのでしょうか?
ステアリングスポークの下の部分に表にはMOMO、裏にはMADEIN ITALYと刻印があります。
昨年、英国から取り寄せた新品には表のMOMOの刻印がなかった記憶があります。
gt4ではシルバーが308、黒いものは208に装着されています。
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