スイスからの走行31,000kmのファイバーグラスの308をここまできれいにする理由は全体のコンディションのよさが大きな理由。今現在、世界中探してもFor sale の3万キロのファイバーグラスはこれ1台しかない。
しかもその距離を証明する書類まで揃っている。

走行距離の少なさはシングルパイプのマフラーやブッシュの傷みの程度もさることながら、目に見える内装の状態からもわかる。

これはメーターパネルを覆うメーターナセルのステッチの写真。

ハンドルとナセルの最も近ずくナセル上部の部分はこのステッチの糸がすりきれているものがほとんどだが、この固体は切れている糸がない信じられないような状態を保っている。

こういった所も必ず確認しながら購入を決めている。

フロント部分は剝いてみたが、補修の跡もない、申し分ない状態だった。
よくお客さんから今まで輸入された中で一番状態のよいものはどれでしたか?と聞かれるが、
マラネロの門をでてから30年以上も経過している308は同じコンディションのものなどない。

それぞれにその車にしかない、良い所がある。それこそが自分だけの1台を持つ喜びなのだ。
時間と手間を惜しまずに完璧なものを求めて作られた当時のフェラーリにはマラネロのたくさんのイタリア人の想いが詰っている。