
最近気になる車が1台ある。
それは1965年トリノショーで発表されたFiat Dino spider だ。

2LのDino V6エンジンを積むこの美しいスパイダーは1966年から1969年までの4年間に1133台が製造される。デザイナーはピニンファリーナ。

1969年からは2.4LのDinoエンジンを積むDino2.4spider がフェラーリのマラネロ工場で作られた。
2.4L のモデルの生産台数は1969年から1972年までの4年間で424台。

2.0 と2.4L の外観の違いはフロントグリルが格子のものが2L。上の写真の1本のバーがつくものが2.4Lとなる。

いずれのモデルも本国での人気は高く、デートナやギブリなどのスーパークラシックスポーツの愛好家のガレージに納まるほどだ。

ここ数年246Dino の価格の高騰に伴い、本国での価格も値上がりしている。2.4L のものは2Lのものに比べ、2倍の価格。

次回のイタリアの出張時には是非見てこようと思う。
アルファのスパイダーのように船を操縦しているようなハンドリングなのか、それともフェラーリ譲りのクイックなレーシーのものなのかも確認したい。

フィアット社が公表しているデータでは2.0spider が車重1150kg、160馬力、2.4Lのものは1270kg、180馬力とある。

120kg重くなり、20馬力の差となるとパワーウエイトレシオはそれほど変わらない気がするが、実際のインプレッションはどんなものなのだろうか。

去年イタリアのAnconaでシルバーの308GTB を譲っていただいたオーナーも所有しており、この車は売らないというほど気に入っていた。
イタリアの田舎道を助手席に乗せてもらった時のよい印象がずっと頭からはなれなかったのだ。

246Dinoのような舞うようなハンドリングとフェラーリのV6sound がフルオープンで楽しめるならこれほど魅力的な車はないかもしれない。
今月中には現地レポートをお届けしますのでお楽しみに。