雨のドライブは避けたい

クラシックカーで避けたいのは雨中のドライブだ。
ABSを装備しない308はブレーキングにも気をつかうが、今回はボディの錆びの話。

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サイドウインドウにあたった雨水はドアの内側に溜まり、下にあいた穴から抜けていく仕組みに一応はなっているが、完璧にぬけることはない。

それが30年もの時間をかけて鉄を腐蝕させていく。
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ドア表面にプツっと空気の気泡のようなものがでているものは下地の腐蝕が始まっていると思って間違いないだろう。表面を削り、その部分のみの補修で済む場合もあるが、今回のように大掛かりなものになる場合もある。

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この写真は昨年輸入した308QV。ドアの下をみても得に異常はなかった。
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しかし、ドア下のラバー部分を剥がすとご覧のように腐蝕が始まっていた。

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上の写真のように明らかに錆びが進行しているものと異なり、オーナーの前でラバーを剥がしてその内側を見るわけにもいかないので事前にはわからない。

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今回は腐蝕している部分を切り取り、新しく鉄板をドアの形につくり、溶接する。
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ドアの底の部分は本来このようにL字型になっており、その折り返しの部分とドアパネルが溶接されているが、(写真は新たに作成したもの)
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この固体はそのL字型のみみがなくなっていた。この写真は塗装を剝いたドア底部分と切り取った錆びたドアパネル。錆びて腐蝕した鉄板は溶接ができないため、このように作り直す必要があるのです。

もちろんこれは塗装を剥がしてみなければわからない。すべての錆びがどこまですすんでいるかを調べるにはボディ全体の塗装をはばしていかなければならないのです。せっかく剝いても異常のない場合もある。
相当の費用を覚悟しなければならない。

その兆候があるところを、または新たに塗装が浮いてきたところのみを補修するというのが一般的だ。
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ドアのエッジはこのように鉄板が折り込まれている。このようにきちんと折込部分が密閉されている所はよいが、

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このように隙間があるところから雨や洗車時の水が入り、溜まって錆びていく。

そのため一般的にはそれらの隙間に水が入らないようにシーリングをする。
それでも板金工場の社長は10年が限界でしょう。早いものでは2年ほどで表面に異常がでてくることもあるという。

月日がたつにつれ、シーリングにヒビが入り、そこから侵食が始まるのだ。
それ以外でもフレーム自体の腐蝕などあらゆる要素がある。

もうこれは仕方ないこと。何十年もたった車で内部のある程度の錆びはしかたがない。
けれどオーナーの日ごろの注意でその進行を遅らせることは出来る。

まず雨の日は乗らない。洗車時は窓や水が溜まりそうな所には直接ホースで水をかけない。
洗車時にはドアや隙間に水が入らないようにマスキングテープなどで隙間をふさぐ。
そこまでやらなくても、水はきれいに拭き取り、細かいところに入った水はエアガンで吹き飛ばすくらいのことはした方がいいかもしれません。
エアガンのない方は近所を一周ドライブして水を飛ばすくらいは必要。
そうすればキャリパーが赤く錆びることも防げます。

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ガレージの壁が湿気で湿っていたり、水滴がついてしまうような環境での保管は好ましくありません。
青空駐車の場合はカバーをかけていても下が舗装していないような場所では湿気がこもり、晴れた後は地面から水蒸気があがりますのでカバーをとっての換気も必要。

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オーナーの努力によって腐蝕の進行は確実に遅らせられます。
40年近くたった車ですのである程度の錆びや塗装のうきは仕方ありませんが、出来るだけ良い状態を保つようにはしたいもの。

あまり神経質になりすぎるのもどうかと思いますが、運悪く雨に降られた際は乾いたウエスで窓やドア回りくらいは拭いておいたほうがいいでしょう。

  by cavallino-cars | 2013-02-23 17:31 | Comments(0)

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