1月17日快晴

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トリノからとルッカからの2台のFiberglass を載せた40フィートのコンテナが本日、無事に通関がきれ大井埠頭のヤードに到着した。

イタリアで37年間を過ごしてきた2台の308は大安の今日、初めて日本の地に触れることになった。
総生産台数712台のファイバーグラスの308を2台揃って輸入したのは今回初。

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弊社が輸入したファイバーグラスは今回で6台めになる。

最初の1台は英国のコレクターから、2台目はかのフィオラバンテ氏の貴重なもの、3台めは石油会社オーナーから譲り受けたもの、4台めはキャステルアザーノというロミオとジュリエットで有名なベローナの隣街から輸入したものだった。

そして今回の1オーナーのルッカの1台と2オーナーのトリノからやってきた1台だ。

どの車も私にとっては思い出深いものばかり。
数十年の時を経てこの極東の小さな国に持ってこれたことが嬉しくてたまらない。

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ルッカのものは板金工場で手直し後、いつものマテックスの千葉名人にクリーニングをしてもらう。本来の美しさを取り戻し、とろけるような真っ赤なボディを見るのがが今から待ち遠しい。

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もう1台のトリノからのものはあいにくクラッチが張り付いてしまい、そのまま工場に入庫することになった。
このマルーンの308は整備後、板金工場で塗装の補修をすませ、内装のレストアにかかる。
2週間ほどでマラネロのゲートを初めてくぐった時のような美しさを取り戻すことになる。

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どちらもオリジナルコンディションのシングルパイプのマフラーのついた、すばらしい308だ。

12気筒以外はフェラーリと認めないとおっしゃる方もいらっしゃるが、一度でもディトナのハンドルを握ったことのある方ならば、その重さに気軽に運転することを諦めるにちがいない。

それに比べ、308のハンドルはパワーステアリングがついているのかと思えるほど軽い。
しかも12気筒のものに比べクラッチも軽く、都内で乗るにはこれほど乗りやすいクラシックフェラーリはない。
それほどディトナのハンドルは重く、クラッチも308がモダンカーに思えるほど重いのだ。

しかも高温多湿な日本にはなくてはならないエアコンまで装備される。
4年前にgt4に魅せられてから、今までこれほど運転して、眺めて楽しいフェラーリは出会ったことはない。
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確かに12気筒のクラシックフェラーリのサウンドはまさにミュージックと呼ぶにふさわしく、V8の308とは比べようもない。

しかし、扱いやすさという点では308はディトナや275をはるかに上回る。

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年をかさねる毎にその魅力は色褪せることなく、これほどガレージにおいておきたい車は他にみつからない。
美しくエレガントで、スポーツカーの楽しさを備えた308はモダンフェラーリにはない魅力に溢れ、今年も私を魅了し続けている。

  by cavallino-cars | 2013-01-17 19:19 | Comments(0)

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