89y GTB turbo

Livorno の街に着いたのは午後の2時。
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目的のフェラーリは屋根付のガレージにボディカバーをかけられていた。

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この89yのGTB の魅力は最終型で、ABS も装備され、何と言ってもメーカー公認の認定書であるフェラーリクラシケを取得していることだ。

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42000kmを走破しているがインテリアはしっとりとしていて新車のような美しさだ。

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2011年12月のクラシケ取得前にクラッチ交換、タイミングベルト交換を含むフル整備を行っている。そのせいかクラッチは軽くドライブフィールは新車のようだ。

新しいタイヤもそれに大きく貢献している。
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リヤは0612、つまり2012年6週目、2月生産。
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フロントは1111、2011年11週、2011年3月生産されたものに交換されている。

残念なのはフロントガラスが交換されていることだ。交換されたものには車台番号の打刻がない。飛び石などで破損するケースがあるので仕方がないことだ。

問題はウインドウモール。
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本来はこの写真のように斜めにカットして取り付ける。ウインドウの右下の黒いモールにご注目!

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しかし、この車はまっすぐに切られて埋め込まれてしまっている。細かいところだが、気になってしかたない。
自分がオーナーになったらまずここを直すだろう。

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クラシケの申請費は日本では35万円、イタリアでも23万ほどする。申請前のメンテナンス費用をいれれば50万円ほどはかかったにちがいない。

それだけにこのウインドウモールの処理は残念。
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他にも飛び石の傷がNACAダクトにあるので悩んだ末に今回は購入を見合わせた。こだわりすぎですかね。
明日見る予定の88yのもう一台のターボに期待することにした。

これから300kmほど離れたローマに向かう。
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従姉妹の待つローマに着いた頃にはすかっり日が暮れていた。

  by cavallino-cars | 2012-11-13 15:25 | Comments(4)

Commented by 白猫 at 2012-11-14 16:19 x
こだわりすぎ? いいんじゃない?....と言いたいところですが、変な方向にいってませんか?
ウインドゥモールと飛び石のキズが気になるのは仕方ないと思いますが、それは修復に20万も30万も掛かるものなんですか? 時間は?

こだわりは必要だと思いますが、限度を超えたこだわりは邪魔なだけです。
飛び石のキズはともかく、ウインドゥモールはオーナーになる人とよく相談して決定するなど、考えれば方法はいくらでもある筈です。程々という言葉もあるんですよ。

もちろん、今回のこれは修復の時間と手間を考えれば割に合わないとの判断なら仕方ありませんが、もしそうでないならもう1度よく考えた方がいいと思いますよ。
Commented by cavallino-cars at 2012-11-14 20:12
基本的に自分が乗りたいものだけを輸入するのが私のポリシーです。おそらく13万ほどで修理はできるでしょう。しかし問題は一つこういう問題がある車は購入してから他にも問題が出てくる可能性が大きいということです。車を見る時間は限られています。私どもの工場ではけっしてこのような作業はしません。他にも同じようなケアレスミスがあったらどうしますか?
それでも買いますか?すでに購入を希望する方がいらっしゃるならおっしゃることも分かりますが、リスクは出来るだけ避けるべきと考えます。それが私のポリシーです。
Commented by 白猫 at 2012-11-14 20:29 x
素人が生意気な事を言ってすみませんでした。確かに言われてみればその通りです。
同時に、自分のような素人の指摘にも関わらず真剣に答えていただける事に感謝いたします。有難うございました。
Commented by cavallino-cars at 2012-11-14 21:21
いえいえ、こういったご意見も大変参考になります。同じようにお考えの方も大勢いらっしゃることでしょう。私にとっては何十台もの1台ですが、お客さんにとっては自分だけの大切な一台になる車です。いつもそのことだけは常に忘れずにいたいと考えます。

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