GTB turboの魅力

今月船積みされる88y GTBturbo が早くも日本での新しいオーナーが決まった。
GTBturbo は日本はもとより、海外でもロードインプレッションの記事がほとんどない。
当時のイタリアの税制では３Lに比べ２Lの車は極端に課税額が低かった。そのため328を買えない人のフェラーリというイメージが強かった。

ところがBergamoで初めてステアリングを握った時からそのイメージはふきとんだ。
BBのようなNACAダクトや熱抜きの穴のあいたリヤバンバーのかっこよさに優るとも劣らない動力性能に圧倒された。

イグニッションをオンにし、エンジンに火が入った段階で328との違いは歴然で、F40 を彷彿とさせる乾いたアイドリングサウンドを奏で始める。

これだけでフェエラリスタには十分魅力的だ。さらに、ひとたびアクセルを全開にすれば、1.4BARの強烈な加速Gがシートバックに背中を押し付けるのだからたまらない。
残念ながら328ではこの加速感は味わえない。
あの288GTO を凌ぐほどの気持ちよさだ。

信じられないのなら自分で運転してみればいい。
GTBturbo はEnzo がイタリア国民にだけに与えた特別なプレゼントなのかもしれない。