308gt4 chassis#14500

私はロンドンから車で1時間半ほどのEssex のCoggeshall road, braintreeにある個人宅にいた。
このchassis#14500のgt4を見に来たのだ。
上の写真は2年前のその時のもの。
帰国後2月5日金曜にオーナーの希望額で購入する意思をつたえ送金のため先方の口座の確認をし、月曜に送金する予定だった。
ところが翌土曜日の夕方、本日午後3時に英国にて売却したとのメールが届いた。
その理不尽さに驚いた。どんなに騒いでも売られてしまったものは仕方ない。
次のオーナーが売るときは是非声をかけてほしいので連絡先を渡して下さいとメールした。

1979年2月に英国の Ferrari Dealer 、Emblem of Blandford から 1st オーナーにデリバリされたこの車は1984年12月、26400mile で 2nd オーナーに譲られる。なんとそれから24年間その方が所有。

そして2010年2月に現在のオーナーが買われた。


購入してすぐにカムベルトの交換を含む整備をおこなったが、最初の数ヶ月はトラブルが続いたという。
ブレーキを踏むと片効きし、ハンドルがとられ、オイルパンからはオイルが微量だが漏れた。
キャリパーとオイルパンを新しいものに交換して問題は解決したらしい。

パーキング時にはノーマルより少しハンドルは重くなるが、高速での操縦性がはるかによくなったという。
これは私も初耳で東京にきてから実際に乗ってみてインプレッションを皆様にお伝えしようと思う。

1本なんと£365。
日本円に換算すると47000円もする。その他デスビキャプとローターアームも新品に交換。

スイスの山道を駈け抜けているこのgt4を想像するだけでもわくわくしてしまう。
今のオーナーは私がもう少しで2年前に買うはずだったことをご存知で、購入から130万円ほどメンテナンスに費用をかけているので、当時より状態はかなりよくなっているよとおっしゃていた。

11月の初旬にはこのgt4も日本行きの船に乗るだろう。




本来なら3年前に日本にくるはずだったこのgt4がやっとやってくる。
5人目のオーナーが決まるのは2013年になることだろう。
もちろん日本人としてはファーストオーナーになる。
また英国人に愛されてきた素晴らしいgt4が1台日本の道を走ることになる。
by cavallino-cars | 2012-10-30 13:01 | Comments(0)