308 fiberglass in Lucca

Brescia から2時間ほどローマ方面に北に下がったLucca に着いたのは午後1時頃。
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Capezzano Pianore という街にある整備工場にその308はあった。

ブレシアからは雨が降ったりやんだりの状態。ここLucca でも天候は若干回復したが、霧雨がふる。
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1オーナーのこの車は1976年6月26日にデリバリーされたもので、フェラーリ社の発行したワランティー書類はもちろん、マニュアルなども揃う。
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内外装ともに非常によいコンディションを保つ。マフラーもシングルカッターのオリジナルが装着される。エンジンはパーフェクトでセルを回せば簡単に目覚め、安定したアイドリングを続けるのだ。

内装はシートは張りかえられているが他はすべてオリジナルコンディションを保つ。
走行距離は76680km。
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フロントスペアタイヤセクションのカバーやリヤトランクルームのカバーもオリジナルがそのまま使用されている。
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スピードメーターもオリジナルのものがついている。ウエザーストリップのラバー類も36年も経過しているとは思えないほどのコンディションだ。もちろんパワーウインドウも作動する。

リフトに載せて下回りも確認する。
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小雨の中、試乗するのもためらわれたが、何度も来るわけにはいかないので街にとびだした。
2速、3速、4速小気味よく回るエンジン、ダウンシフトも問題ない。フルブレーキングをしてもハンドルがとられることもなく、まっすぐに減速する。トリップメーターやすべてのメーターが動くことを確認して工場に戻る。
調子のいい308は実に運転して楽しい。

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来月にはこのGTB は東京に向かう船に乗ることになる。
3人の仲のよい友人が1976年にフェラーリのファイバーをそれぞれ購入。他の二人はポルシェに乗り替えたり、売却してしまったが、この車のオーナーだけが今日まで大切に乗り続けてきたという。オーナーはルッカに住む白髪の70才前後の紳士。そんな方の車を譲り受けることができ、本当にうれしい。またイタリアの珠玉の1台がその歴史とともに東京にやってくる。

  by cavallino-cars | 2012-09-24 20:36 | Comments(0)

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