76y Ferrari 308GTB fiberglass

スチールボディに比べ、エンジンフードを持ち上げるとその軽さは歴然で、ドアを開けてもスチールとの違いはすぐにわかるほどだ。
重量にして200kg近くは軽いはずだが、実際にスチールボディの308と乗り比べてもファイバーグラスのものが明らかに軽い印象はない。
動力性能の差はほとんどないといっても過言ではないだろう。
それではなぜファイバーグラスにこだわるのか。
個人的な見解だが、それは細かいデザインの違いにつきる。



ファイバーボディのリヤパネルは本来ナンバープレートのくぼみがない。おそらくこの固体はバックパネルをスチールのものに交換したのだろう。以前ローマでも同様のファイバーグラスの308を見たことがある。


そのどれもが今の車にはないもので、見れば見るほど愛着がわいてくる。
手作りのよさに溢れているのだ。
生産コストを度外視したデザイナーの意図したままの車。
328まで引き継がれるV8 ferrari のスタイリングの原点がファイバーグラスの308だ。
総生産台数わずか721台。
オリジナルのコンディションを保ち、残っているものは何台あるのだろう。
その美しさは時代を超えて輝きを放つ。
by cavallino-cars | 2012-08-27 17:00 | Comments(0)