ベルギーのブリュッセル国際空港に着くと、事前に到着時間を知らせておいたPierre さんが迎えにきてくれたいた。35度もあったミラノにくらべ、ブリュッセルは15度前後。肌寒いくらいだ。

空港から車で30分ほどの郊外のガレージに目的の308gt4はあった。
カラーは私の初めてのFerrari と同じシルバー。

内装はブルーのモケットとレザーのコンビネーション。実にエレガントな組み合わせだ。

エンジンは今年になってカムベルトの交換を含むビッグサービスを終えたばかりだという。

マフラーはステンレス製のものに交換されている。テールレンズも申し分ないきれいさだ。

リヤのナンバー灯はかなり汚れているのが普通だが、このきれいさ。62000kmを走行している車にしては異例だ。

トランクルームもオリジナルのカーペットが貼られ、工具も揃っている。
早速試乗のためにOhain の街に飛び出した。
ミッションも問題なく入る。トリップメーターも作動。すべてのスイッチ類の作動を確認した後、アクセルをフルスロットルに。ステンレス製のマフラーの効果なのか、特に上の伸びがいいような気がする。緑に包まれたカントリーロードを走りながら譲っていただくことを決めた。

このgt4のオーナーはポルシェショップを経営。ガレージにはクラシックポルシェが並ぶ。ご本人は新車のようなシルバーのBBを見つけたのでgt4を売ることにしたらしい。

昨日もブリュッセルからお客さんが来て、譲って欲しいと言われたが、私が来るために断ってくれたという話を帰りの車の中で社員の方から聞かされた。
あと数日遅ければ日本に来ることはなかっただろう。
本当にクラシックカーは一期一会なのです。