ステアリングポスト

348や355、モデナのどのステアリングポストにも黒いプラスティックのカバーがつく。
それが経年劣化でべたべたになり、指やパンツについてしまうとなかなかとれない。
2000万もする車とはとても思えないクオリティーの低さ。
フェラーリのマーケティングでは新車を購入する層はべたつく前に売却してNEW Model を購入するので気にしていないのかもしれない等と考えてしまう。

これもメーカーの経費削減の代償だろう。
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それに比べ、30年以上前の308のものは結晶塗装がされた金属を使用。何年たってもべたついてきたりはしない。さらに下はレザーを巻いたカバーがつく。上の写真は308GTB fiberglass のもの。

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こんな細かいところまでハンドメイドのよさに溢れている。細い革まきのステアリングの手のひらに感じるステッチ、アルミのメーターパネル、質感のあるライトスイッチやワイパーレバー等、目に見えるもの、手に触れるものすべてが美術品のように美しい。ステアリングポストがつるっとしたプラスティックだったら、台無しだ。
このよさを一度味わってしまうとどんなに速い今のフェラーリのコックピットも色あせてみえる。

プラステッィクの現代的なものがいいという方もいらっしゃるだろうが、私は断然クラシック派。
このデザイナーのこだわりがデリバリーから40年近く経過した今でも308やDaytona などのClassic ferrari に魅せられる理由のひとつだ。

  by cavallino-cars | 2012-06-30 11:28 | Comments(0)

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