若きフェラリスタ

まだ20代の青年だ。IT企業にお勤めか起業家の方を想像されると思うが、私が初めてgt4を購入した時と同じ会社勤めの方。話をしていると本当にgt4が好きなことが伝わってくる。
昨年11月に来店され、最初にScottland から輸入した赤のgt4の助手席にお乗りいただき、首都高を走った。
ターンインの挙動や、コーナリング中でのスロットルコントロールでノーズの向きが変わる応答性のよさ、インテリアとエクステリアから立ち昇る独特な空気、そのすべてに圧倒されたという。
オーナーは同じイタリア車だが、インテグラーレを所有する。
その細かい作りや質感に圧倒的な違いをフェラーリに感じたらしい。当時は資金的にまだ余裕がなく、迷っているうちに、弊社の在庫はすべて新たな日本でのオーナーのもとへいってしまった。
あれから7ケ月。趣味で収集したもの等を売却し、資金のめどが立った今、今回のgt4と出合った。
まだ見ぬ37年前の車を買うのは暴挙だという人がいるかもしれない。車屋は信用ならない店も多い。昨年の11月に私の輸入した3台のgt4や1台のGTB を実際に見て判断されたようだ。しかも試乗してそのよさを体験しているからゆえだろう。今回の208はその写真から程度のよさが伝わってきたとのこと。実際に自分の目でご覧になればその期待は嬉しい驚きに変わるに違いない。
これまでも何台ものフェラーリがヨーロッパから東京港に着く前にご契約いただいている。
若い世代でマニュアルが運転できない人が増え、車離れがすすんでいる中、メッキの美しさや、繊細なデザイン、運転の楽しさを理解している青年のガレージにイタリヤの珠玉の一台が納められることが非常に嬉しい。
今年から羨むほど若きオーナーとgt4との蜜月の日々が始まる。
by cavallino-cars | 2012-06-11 11:23 | Comments(1)

大事に乗ってくださいね。