Dino 208gt4

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今回のイタリヤ出張のもう一つの目的はこの208gt4だ。
5月23日にミラノから車で1時間半ほどのベルガモに向かう。ガレージの中に入っていたその車は驚くほどのコンディションだった。
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特筆すべきはそのスエードのインテリヤだ。製造から37年も経過した車はほとんどが色があせ、左右のパイピングなどは切れているものがおおいのだが、この車にはそれが見られない。

外の光の下でみたいので車両を押して外にだした。
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エンジンをかけてみたが、20秒ほどで止まってしまう。
メカニックが10分ほどで来てくれて、フュエルポンプが動いていないという。
そのままReggio Emillia のフェラーリディラーに運ぶことになった。オーナーは翌日、あいにくスイスに日帰りで行かねばならないので、治ったら連絡をくれるということになった。

それにしてもこの綺麗さはなんだろう。とてもマラネロをでてから37年も経過しているとは思えないほどだ。
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208はインパネが黒いものがつくが、まさに新車と間違うばかりの美しさなのだ。

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驚くのはそればかりではない。ホィールセンターにつくキャップはDino のもの。もう入手できないためほとんどのものが跳ね馬のものに変えられている。だが、この車にはオリジナルのものがついている。そればかりがそのすべてがくもりもない実に綺麗な状態なのだ。

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フロントウインドウには新車時に貼られていたタイヤ空気圧を示すステッカーもつく。

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リヤマフラーの網の遮熱板もたいていのものは腐っているのだが、きわめて状態がいい。

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黒いフロントスポイラーは当時のメーカーオプション。
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ウインドウ回りのメッキモールもドアの修理などでいくらかは傷がついているものだが、それもない状態。布製のウエザーストリップも純正のものがつき、ほつれさえもない信じられないコンディションなのだ。

試乗ができればすぐにでも契約したいところだが、あまりにも遅く、運転してつまらない車ならば購入するつもりはない。フェラーリは走って楽しい車でないと意味がない。北米仕様や日本仕様を販売しない理由はまさにそこにある。そのポリシーは変えるつもりはまったくない。
明日修理が終わって乗った結果次第ということでミラノまでアウトストラーダにのった。

  by cavallino-cars | 2012-05-28 14:38 | Comments(0)

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