Driving GTB turbo

今回の出張の目的の一つはGTBturbo の試乗だ。2人のオーナーにそれぞれアポイントをとってある。
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1台目は残念ながらエクステリアが期待していたのとは大きく違った。
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左右のフロントフェンダーの角はタッチペイントがしてあり、擦ったあとがある。
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右リヤにもぶつかった跡があり、ボデイの塗装はひび割れている。大きな事故ではないが、きちんと修復するとなるとかなりの費用がかかるだろう。
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運転席のウエザーストリップははじが切れていて、
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前方は天井のクロスまでダメージがある状態だった。

買う気もないのに試乗して万一のことがあっても嫌なので隣に乗せてもらったが、低速トルクもあり、328とさほど変わらない感じ。ただしターボ車はアクセルを床まで踏みつけてターボを効かせないとその加速感はわからない。

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もう一台の車はミラノから車で40分ほどのBergamo にあった。翌日午前9時には待ち合わせ場所に着いた。
前日のものより距離は走っているが、比べものにならないほど状態がいい。しかもルーフとリヤのバルクヘッドは当時オプションだったレザー仕様だ。
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エンジンルームのエアクリーナーカバーには新車時にプリントされたFerrari の白文字もしっかりのこっている。
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十分に暖気した後、キーを渡された。
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排気音は328よりも少し乾いた音でF40 にちかい。個人的には328よりも魅力的なサウンドだ。はたしてこの排気音が嫌いな人はいるだろうか?期待に胸を膨らませ、メーター類と方向指示器やライト等の作動を確認してからBergamo の田舎道に飛び出した。

アクセルを床いっぱいに踏み込むと3500回転からドラマは始まる。
F40ほどの強烈な加速ではないが助手席のイタリア人がドアのハンドルグリップを握りしめているのがわかるほどの加速だ。路面がウエットの時はフルスロットルにするのはやめた方がいい。308ターボとは比較にならないほどその性能は素晴らしい。
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この加速になれてしまうとNAの328が物足りなく感じてしまうほどだ。288GTO よりも足まわりはばたつくこともなくしなやかで、その加速もGTO よりもアグレッシブな印象さえ受ける。
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2速、3速とシフトアップをしながらイタリヤの田園を走る。Fun to Drive!! もう買うことを決めていた。308のキャブモデルもそうだが、助手席に人が乗っているのといないのとではその加速性能に大きな差がでる。
一人で乗ればさらに体感の加速感はますはずだ。日本には7月には入港予定。
今からその時が楽しみでならない。

外観の違いはリヤタイヤ前に設けられたダクト、より多くの空気を取り入れるためのエンジンフードのルーバーの増設、熱対策のためのリヤバンパーにあけられたエアダクトだ。特にNACAダクトはこの車のスパルタンな特性を表していて実に美しい。GTBturbo の総生産台数は308台。
よいコンディションをたもっているのは何台くらい残っているのだろうか。
自分だけの一台としは申し分ないものになるだろう。

  by cavallino-cars | 2012-05-26 14:56 | Comments(0)

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