bertone のこだわり

246Dino の後継車としてデビューしたgt4 は多くのフェラリスタの期待した2人乗りのスポーツカーではなく2+2だった。その期待が大きすぎたため、その評価は低かった。

しかしながら実際に所有してみると細部にわたるデザイナーのこだわりに溢れていることに気ずく。
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その一つはドアのロックのノブ。プラスティック製のノブは根元が細くなっているタイプ。突起が外からめだたないようにドアの内張りをその部分だけへこませてあるのがわかる。

246はノブ下のリングがラバー製だったのに対し、gt4からはメッキ製のリングに変更されている。
細かいところだが、これがメッキでないと全体的に安っぽい雰囲気に変わってしまう。

こんな細かいところへのこだわりがデビューしてから40年も経過した今なお私を魅了し続ける理由なのだ。

  by cavallino-cars | 2012-04-26 14:19 | Comments(1)

Commented by DK at 2012-04-27 13:18 x
初めて知りました!
こういうところまでのこだわりを発見すると本当にうれしくなってしまいますね。
私は、欧州仕様のスペースセイバースペアタイヤのホイールに、Dinoの(筆記体の)浮き文字があったときに、「こんな少量生産のしかも輸出先によっては使えないものにまでここまでやるかと感激しました。

これに対してポルシェは、しっかりと収まり、走行中にそこから異音が発生しないことに重点を置いたと思われる何の変哲もないスペアタイヤで、しかも928と911と同じものが付いていたりします。スペアタイヤなんて、いざというとき使えるかどうかという視点だけなのだと思います。
しかし、防錆対策に対しては、早々に7年保証をし、その後も改良を重ねて80年代には10年保証にするなど、そいう末永く不安なく楽しんでもらうためのこだわりは凄いですね。

両メーカーの考え方の違いは興味深いです。

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