
フェラーリクラシケの申請をすませたファイバーグラスの308GTBがやっとディーラーのコーンズから帰ってきた。

申請のための整備とマラネロからたびかさねて要求される、細かい写真を撮っておくるのに半年近くかかった。

後はマラネロからの返事待ち。

納車前にロードテストをかねて最終の点検をする。
クラシケの申請にはエンジンはもちろん、足回りの写真も何十枚も添付する。

そのためブッシュも傷んだものは新しくする必要があり、交換したのだ。

ブッシュを交換した効果は一般道では少ししゃきっとしたかなくらいの感じだったが、高速に入ると一変する。
コーナーリング中の車の挙動がよりステアリングに伝わってくるのがわかる。


何よりもブッシュの遊びがなくなった分だけロールが抑えられ、レーシングカーに近い、カートのような乗り味に変わる。前後のスタビライザーのブッシュを交換したことも大きく影響しているにちがいない。

今回は通関した時に左リヤハブからゴンゴンという異音がでていたため、ハブベアリングも交換。念のため左右とも新しいものをつけた。
コーンズから戻ってきた後はその音も消え、キーンという心地よいエンジン音だけでコックピットは満たされる。
36年前のこの車であることを忘れてしまいそうだ。
但しブッシュを新しくしたことによりショックのやれが際立ってしまったようだ。
新品のショックに交換すれば更にしなやかな走りができるようになるにちがいない。

少しずつ直しながら違いを体感できるのもクラシックの楽しいところ。
週末には日本での新しいオーナーのガレージに向かう。
イタリヤの道を走り続けた308は来週からは東京を元気に走ることになる。

驚くなかれこの固体は左リヤフェンダー以外は当時のラッカーペイントのまま。素晴らしいコンディション。

そのことはイタリヤ発行のASI にも記載される。
宝石のような1台だ。
下はイタリヤのオーナーのガレージ内でのショットと故郷、Pavia の風景。

