グリーンのGTB

美しいものであればどんなに高くても欲しい1台だ。
内装は来る前に見た写真のとうりの美しい状態。ドアパネルにいたるまですべて内装は張り替えてあるようだ。

残念なのはオリジナルはセンターの黒い帯と座面が同じ高さなのに対し、この車は黒い部分がへこんでしまっていることだ。下の写真のようにフラットなのがオリジナル。


ドアパネルのオープナー周りの処理もオリジナルは上の写真のような処理がされているが

この固体はストッパーになる枠がない。
こんなパーツが意外と手に入らないのだ。
本来トランクには荷物を覆うビニール製のカバーがつくがこの固体にはそれがない。

下の写真が本来ついているもの。

今のオーナーが購入した時からなかったとのことだ。他の部分がきれいなだけに残念だ。パワーウインドウも右側は作動しない状態だった。
見に行った時には右リヤタイヤがパンクしており、ロードテストは出来なかった。土曜日には他の日本人が見に来るという。つまらないことかもしれないが、こういう308 はなかなか購入する決心がつかない。
オーナーはテスタロッサやカウンタック等を所有する若き青年実業家だ。この308 は所有してから2年。本人もあまり乗っていないようで買った時のままだという。レストア自体はよくされているが、

6ケ所くらいある塗装の浮きや

運転席のドアノブのプラスティックガスケットが割れてノブ自体がグラグラだったり、気に入らない。
思い描いていた14000kmのGTB とはギャップが大きすぎた。

シングルカットのマフラーは腐蝕もなく、美しいだけに残念だ。
10日に来る日本人のバイヤーが買っていけばいずれ日本のマーケットにでるだろう。
2台続けて期待が大きかっただけに残念。
本当に自分が納得できる良いものに出会うことはここイタリヤでも少ないのです。
by cavallino-cars | 2012-03-12 16:26 | Comments(0)