Fioravanti 氏の308

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Enzo がFioravanti 氏に贈ったといわれるこの特別な308は
他のファイバーグラスのモデルとは異なる。
イタリヤで私が購入するほとんどの車にはファーストデリバリーが誰にされたかがわかる保証書がない。
マニュアルやマニュアルケースはあるがWARRANTY sheet だけがないのだ。
おそらく治安上の問題で個人情報の管理には非常に慎重にならざるを得ないのだろう。

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この車にはそれが備わり、通常販売店が記載されているところはブランクでマラネロで直接デリバリされている。

Enzo氏の計らいでエンジンには特別なカムシャフトが組み込まれ、コンプレッションも普通のエンジンよりも高いとフィオラバンテ氏本人からもお聞きした。

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外観ではタイヤは同じミシュランながらXWXではなくTRXが装着される。
それに伴いホィールも14インチのものよりインチアップされたものに変えられている。
フィオラバンティ氏はどうもオリジナルの浮き輪のようなふくらんだタイヤがあまり
お好きではないようだ。

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通常左側にしかつかないピニンファリーナのエンブレムは左右につく。

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ステアリングは径は同じだがグリップが一回り太いものがつき、よりスポーティになる。

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助手席後ろにはマニュアルケースがすっぽり入るふた付の物入れが備わっている。

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塗装はオリジナルのラッカー塗装からグラスリッドでフェラーリ社で再塗装されたようでエンジンフード裏にはArgentoと表示されたステッカーが貼られている。

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ダッシュボードはオリジナルの薄いビニールレザーから328で使用されていたレザーのものに交換されている。

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コックピット左下の油温計と時計は位置が逆につけられている。
左に時計があると、乗り降りの際、誤って時刻調整ノブをひざで破損させる危険があるからだろう。

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水温計はダブルレターのものから後期型のものに交換されている。
距離計も数字の細いタイプ文字のようなものではなく、後期型の数字の大きいものがつく。
故障して交換されたのかもしれない。

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通常のファイバーボディのウインドウウォッシャータンクはビニール製のものがつくがこの車には後期型のプラスティック製のものがスペアタイヤセクションにつく。

長期間マラネロで冬眠状態にあったこの貴重な308を東京で本来のコンディションに蘇らせたことが出来て本当にうれしく思う。

  by cavallino-cars | 2011-11-09 16:58 | Comments(0)

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