Dino 246gt
バブル真っ盛りで価格は上昇中。
白の外装は浮きやひび割れ状態だったが、エンジン、ミッションは秀逸で、内装はオリジナルの美しさを保っていた。購入価格はなんと2000万円!!
当時はこの価格で買っても商売になったのだからすごい。
恐ろしきかなバブル時代。
オールペイントをして3000万以上で売れるはずだったが、塗装に2年以上もかかった。
その間にバブル崩壊でその予定も崩壊。
結局自分で乗ることに。
モールからレンズ、ウインドウ等当時手に入るすべてのパーツは新品に交換した。
その車は実に美しく仕上がった。
ボディは白から少しオレンジがかった黄色に塗り替えた。
黄色はフェンダーの曲線をもっとも強調してくれる色だ。
Dinoのそのとろけそうな塗装の美しさに誘われてひなたに停めておくと小さな虫がたくさんよってくるほどきれいに仕上がった。
セカンドDinoはgtb。

オーナーがイタリヤの仕事先から譲ってもらったが日本に輸入後、
レストア途中でギブアップしたもの。
たしか600万くらいだっただろうか。
これもオリジナルの非常によい車だった。
もともとの塗装はブルーメタリック。
2年ほどそのまま乗った。この車も文句なく素晴らしいコンディションだった。
当然内装はオリジナルのビニールシート。シートベルトは飛行機のベルトと同じタイプのKlippan 製ものがつく。自分で一生持とうと思い色を赤に塗り替えた。塗装だけで400万近くかかった。
内装も出来るだけオリジナルの雰囲気を残してレザーに張り替えた。
仕上がりは生涯もつにふさわしいものとなる。

しかし年間路上にだす機会は20日ほどに。
エアコンのない車なので天気や気候の良い時しか乗る気がしないのだ。
その後、どうせそんなに乗らないのなら、2年に1回開催されるモナコヒストリックに出るためのクラシックを買おうということになり愛車246は Lotus mark9 になる。
私の2台の246を購入する時のポイントは
1.エンジンがパワフルで調子が良いもの
2.内装がオリジナルであること。ビニールレザーで、シートベルトも純正のもの

3.ミッションがダウンシフトでもきちんと入ること
4.フレームが曲がってないもの
5.ラックアンドピニオンにがたがないもの
この5点をすべてクリアする246は意外と少ない。
それにしても今の246の価格の高騰ぶりは異常としか思えない。
ヨーロッパでも15万ユーロは下らないのだ。
バブル期の価格とほぼ同じ。
円高の今でさえこの価格なのだ。
日本に輸入しての価格は2000万円ほどになる。
ビニール製のシートの車が20000万円とは驚くばかり。
バブルの頃と変わりません。
それに比べれば246の後継車である308は712台しか生産されなかったファイバーモデルでさえ
1000万円前後で素晴らしいコンディションのものが手に入る。
スチールボディなら700万から850万で買えるのだ。

308のキャブレターモデルは運転の楽しさは変わらないばかりか、快適さではDinoを凌ぐ。

乗れば乗るほど、見れば見るほど魅せられてしまう。

近い将来、308の価格がDinoのように跳ね上がっても不思議ではないのであります。
by cavallino-cars | 2011-10-25 10:20 | Comments(2)

又, 機会を見てお邪魔したいと思います.
久しぶりに英国の話が聞けて私も思いがけず、
楽しい時間をすごせました。
英国から愛車の輸入通関手続き、お手伝いさせていただきますので詳しい日程など決まりましたらご連絡下さい。