こうも違うものか??

実は78yのヨーロッパ仕様の308GTB からの乗り換えだった。
実際前の車を運転させてもらったが、アクセルを踏んだ瞬間にキャブ独特の蹴飛ばされたような
加速がなく、明らかに遅いのがわかる。
普段その308に乗っているオーナーの驚きは私の想像を超えるものだった。
車が200kgほど軽く感じたにちがいない。
またサスペンションも以前のものには社外のショックがついており乗り心地がかなり硬く、コーナーでもフロントに加重がしっかりかからないために低速コーナーでの旋回能力がひどく落ちていた。
最初は柔らかく感じたサスもこのオリジナルの方が運転しやすいという。

はたして日本にある308はどの程度整備されているのだろうか。
本来のキャブの308の体感の加速感は328はおろか、348や355さえ上回る。
この車の最大の魅力はここにある。
シャープなハンドリングと想像を超える加速感、クラシカルな美しいスタイリング、
そのギャップがこの車の真骨頂だ。

2台とも素晴らしい車だったが、エアコンがないため乗れるのはほんの数ヶ月。
年間20日も乗らなくなってしまい、手放した。

そんな気軽さがいい。
人生はあっという間に過ぎていく。
Life is too short.
人生を楽しく過ごすパートナーとしては308はこれ以上ないほど
エレガントで素晴らしい。
by cavallino-cars | 2011-10-07 11:17 | Comments(2)

これ以上を求めるのであれば、レース専用車だったりと、犠牲にしなければならないものも増えるでしょうし。
今後は急騰したアストンのように、308も値上がってしまうのではと危惧していますが。
LUSSO などは形はこの上なくエレガントですが、乗れば普通のGT。それに5000万以上のPriceがつきます。
それに比べ308はreal sports car です。
スポーツカー本来の性能からすれば308の方が価格が高くてもおかしくありません。
そういう意味でも今後の値上がりはあるかもしれません。
しかし価格を上げているのがUSマーケットであるとするなら、遅いUS仕様の308は評価されることはないでしょうから当分このままの価格で推移すると考えます。
255馬力の欧州スペックのエンジンは今乗っても充分刺激的です。今の車が失ったものが集約されたというのはまさにそのとうりだと感じます。
美術品のような308と255馬力のエンジンのもつパフォーマンスがこの車をさらに輝かせているのでしょう。
ヨーロッパのオーナーが何十年も持ち続ける理由はそこにあるのでしょうね。