fun to drive

最近一般道で308を試乗することが多い。

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運転している私がそのよさを充分に伝えられないと思うのは単に助手席に人が乗り、
一人で運転する時より重く感じることだけが理由ではない。
一般道で走る速度ではこの車のよさのほんの一部しか伝わらないのだ。

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高速にのると、水をえた魚のようにフェラーリはその本領を発揮する。

この車のもっともエキサイティングなところは4速、4000回転以上の高速コーナリングにつきる。
3速、100km/h前後でぬけるコーナリングも魅力だ。

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Gを感じながら、クリップ手前で少しだけ、アクセルを戻すとノーズが右足に反応し、
すっとINに入っていく。
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ラインが決まったら、出口に向けてアクセルを開けていく。そのエンジンのピックアップのよさはあの独特なサウンドにひけをとらない素晴らしさだ。
現代のレーシングカーのような加速感はないが、この時代のキャブレターならではカミソリのような鋭い加速はドライバーを魅了する。
30年前の古くささは全く感じない。

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ダンパーは実にしなやかにストロークする。
288GTOのようにリヤのアームがばたつくようなごつごつ感は全くない。
適度なロールをしながらのコーナリングはまさにスポーツカーそのもの。
むしろレーシングカーに近い。

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コーナリング中にタイヤがしっかり路面をグリップしていることが 細いステアリングを
つうじてドライバーに確実に伝わってくる。
今のパワーステアリングのついた車では決して味わえないダイレクト感だ。

しかも30年前の車でこんな運転ができてしまうことに感激してしまう。
去年までヨーロッパ大陸を走っていた車そのものが今、自分の目の前に佇んでいる。

私の輸入する車はほとんどが少ないオーナーの元で大切にされてきたものばかりだ。
その美しいボディを見ながら、以前のオーナーや家族、そして英国やイタリヤ、オランダ、ドイツなどの各国の歴史ある美しい街を疾走している姿を思い描くだけでわくわくしてしまう。

30年間、ヨーロッパで走ってきた素晴らしいコンディションの308が
また1台イタリヤからやってくる。

  by cavallino-cars | 2011-09-08 16:55 | Comments(0)

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