Car Magazine 7月号
緑の森の中を疾走する姿のなんと美しいことか。
レポートは吉田拓生氏。
記事の内容から多くのレベルの低いクラシックフェラーリに乗ってきたことがわかります。
自動車評論家にしてこの意見なのだからいかに市場にでている308の程度がよくないかが
わかる。
基本的には2速のみがはいりずらいだけで後は問題がない。
それも油音が上がればスムーズに入るようになる。
偶数ギヤがいつまでも入りずらいとか、暖まっていてもシフトチェンジの際にジャキーンという
音がでる車が多いとあるが、それはその固体に問題があるだけだ。
シンクロが痛んでいるか、クラッチが寿命の車だったに違いない。
そのような車を前提にレポートすること自体、
読者に間違った308の印象を与えかねない。
他にも吉田氏は308の回頭性の悪さを指摘している。
スロットルを開けて曲がる上りコーナーとブレーキを残しながら進入するコーナーに挙動の変化がないという。
大変失礼な話だが、吉田さんの進入速度が低すぎるのか、足回りの程度がひどいか、タイヤが古すぎてとばすことに危険を感じたとしか思えない。
本来の308は3速でまわる上りコーナーではテールスライドをアクセルでコントロールしてクリアできるし、ブレーキを残し、ノーズダイブをさせたまま進入するヘアピンではノーズがクリップをとらえて離さない。
スポーツカーのお手本のような車なのだ。
コーナー手前で全開のアクセルを半分ほど戻し、軽くブレーキをふみ、アクセルはパーシャル。
ノーズダイブの姿勢でコーナーに進入。
ステアリングの舵角はそのままでアクセルのON OFFでノーズをイン側に向けて、クリッピングポイントをトレースしていく。
車をコントロールするこの楽しさを1度味わってしまったらドライバーは間違いなく308の虜になる。
さらに吉田氏はハンドリグの悪さの原因はリトラクタブルライトのモーターの重さにあるという。
リトラクタブルをなくし、固定式のライトにしてノーズを軽くすればステアリングの応答性はよくなると主張する。
パワーステアリングの機能をもたない308のハンドリングは現代の458より路面状況を的確にドライバーに伝えてくれる。
ライターの吉田さんはわかってない。
是非1度、上手いドライバーの運転する助手席に乗るか、弊社に来て欲しい。
308の大きな魅力はそのハンドリングとトルクフルなF106 エンジンの素晴らしさだ。
まぁ記事の内容にはとらわれずにきれいな写真を見るつもりでご覧になることをお勧めします。
もともと308のステアリングはダルなイメージはないのでおそらく試乗車だけの問題でしょう。
1度でも調子のいい308をお乗りの方や308オーナーの方は私と同意見のはず。
これから308を購入しようという方には風評被害になりかねませんので
一言、発信させていただきました。
by cavallino-cars | 2011-05-28 22:57 | Comments(7)
あまりにも私の乗った308とインプレッションが違いすぎるので一言いいたくなって書いてしまいました。所有してみないとわからない良さはありますよね。
こちらの手違いでせっかくいただいたコメントが削除されてしまいました。本当に申し訳ありません。
ご指摘いただいたとうり、308はアクセルコントロールで挙動変化がたのしめる稀有な車だと思います。
コッツウェルということは英国ですね。
英国の田舎道を走られたことを懐かしく思い出されるということはしばらくあちらに住まわれていたのでしょうか?
羨ましい限りです。いつか機会があれば英国に住んで、クラシックレースにでも出てみたいものです。
出来れば一人でも多くの方に送っていただいた貴重なコメントを見ていただきたいのでもう一度お送りいただけると嬉しいのですが・・・。
失礼を承知でお願い申し上げます。
書いた内容を保存しておりませんので、少々変わりますが・・
308は本来アクセルの開け方次第で積極的に曲がれる稀有な車です。スピードを出しすぎたときのお尻の動きには「ためらい」を感じますが、慣れればいいだけです。
308のバランスの良さはラリー選手権にも出場&優勝するくらいに優れたものです。決して形だけではないことを証明しています。
コッツウェルでは知人が乗っておりまして、道の狭さが308にはちょうど良い大きさでして。紳士的かつ確信犯で飛ばすイギリス人をうらやましく思いました。陰気に速いんですよ、奴らは(笑)
状態の良き308に乗る幸せは一生の思い出になります。
MTのフェラーリだけでも最高なのに・・・ましてやエンツォの時代です。もう絶対に作れない組み合わせの車なのです。
自分と一緒に年を重ねるものと過ごせる事は幸せな事なんです。
早速コメントいただき感激しております。
ありがとうございます。
私も英国人の陰気な(笑)ドライビングのうまさには驚かされます。
コッツウェルの丘の道を古城をめざしてとばしている308が見えるようです。
英国人は本当によいものは古くても大事にしますよね。
自分と一緒に年を重ねるものと過ごせる事は幸せな事。
素晴らしいコメントありがとうございます。
私も早速カーマガジンを購入して、記事を隈なく拝見いたしました。
木漏れ日を浴びながら走るサイドからの写真はとても美しかったのですが、インプレッションの件は、いささか疑問に感じました。
私のドライビングスキルは、まったく大したことはありませんが、東名下り、御殿場へ向かう右ルート、コーナー手前で軽くブレーキ、荷重をフロントへと戻し、アクセルをパーシャルで、フロントの接地感を感じ取りながら、パワーオンでコーナーを駆け抜けるのは、至福の時間です。
最近、髪に白いものが目立ち始めて、やっと308に似合う年齢になって来たかな?と、密かにほくそ笑んでいます(笑)
赤のQVが疾走していくのが見えるようです。
これからはトップをはずして乗るのに最高の季節。
気分はモナコがコートダジュールといったとこでしょうか。
車を生業とし始めた頃にGTSで走り回った日々を思い出します。
ヨーロッパでの308のオーナーはほとんどがある程度の年齢以上の方ばかり。違いのわかる男にこそ乗っていただきたいですね。