Test Drive!!

メカニックが指示を受けた後、外に出した308の運転席に乗り込みエンジンをかける。
ドイツのディーラーでのF40、スイスでの328、ミラノの308、フランクフルトでの288、英国でのgt4など
今まで何十台ものused Ferrari の試乗をしてきたが、これほど胸躍ることはない。

その車が誕生した場所でステアリングを握る。これ以上の演出はあるだろうか。
何とFioravanti 氏はフィオラノを走らせてくれようとしていたのだが、
F1 のテストでどうしても時間がとれなくて申し訳ないとまで言ってくれた。
まずは助手席に座り、工場から出ることに。
右に見えるのはエンジン部門の建物。

左はFormula 1 の施設。

過去のマラネロからは想像も出来ない近代的な外観の工場。
途中、テストドライブに出かけるFerrari Four に出会う。

工場内は以前に来た時と比べ格段に広くなった。

有名な歴史あるゲートと比べると対照的なモダンなものだ。
昼食のため多くのメカニックが工場から出てき始めた。
右側には近未来的な形の建物がそびえる。
ゲートの外に出るとクラシケのメカニックは徐々にスピードを上げ始める。
しばらく乗られていなかったこの車は本来の調子ではないことが横にのっていてもわかる。
ドライバーは私より一回り大きな体型。推定体重は90kgだろうか。
それでもノーマルの308と同等の加速をする。
昨年パリから輸入した308を一人で運転した時と二人で乗った時の加速の違いを思い出す。
一人でこの車にのったらどんな加速をするのだろう。
足回りは先日ミラノから輸入した308に劣らないしなやかさだ。
プラグを交換し、少しキャブを調整すれば、格段に速くなることが容易に想像できる。
運転を代わり、工場内を走る。
warm up の Test Drive とは異なる数十分の上質の試乗はあっという間に終わった。

こんな遊園地のようなデッサンをエンツオが生きていたら許しただろうか、
などとよけいなことを考えてしまう。
クラシケのような世界とモダンな世界が同じFerrari の工場内に共存している。
by cavallino-cars | 2011-05-07 11:43 | Comments(1)

しかも、この308は色が私にはドンピシャ。
フィオラバンディさんご本人がオーダーされた色なのでしょうか。サイドビューがこんなにかっこよく見える308GTBの写真も初めてです(壁紙用にダウンロードさせていただきました:御礼)
いいですね~