classic Ferrari の価格に思うこと

クラシックフェラーリの価格の上昇はこの不景気とは無縁のようで
ゆっくりと上がってきている。

自分が所有したり、仕事上、乗ったことのあるものは212インター、250GTO、288GTO、F40、
365BB、512BB、512BBi、デイトナ、246、275、Lusso、などなど。

今や50年代のものは天文学的数字に跳ね上がってしまった。
ルッソなども10年前の2倍以上。今や5000万円をくだらない。
確かに美しく、優雅だが、運転して楽しいかというと疑問だ。

それは512や275にも言える。
数年前までの価格の2倍以上に跳ね上がってしまった。

抜群の加速性能を誇るデイトナや
秀逸なハンドリングの246は運転していて本当に楽しいが、
今やデイトナは3000万、デイノは2000万円近いプライスがつく。

2年おちの2009年の610馬力のベントレーコンチネンタルGTスポーツの数千キロの
車がディノよりも安く買えてしまう。

この2台を比べるのは邪道かもしれないが、
運転の楽しさや車のもつ雰囲気を考えると私ならBentrey を買うだろう。
車という工業製品の中で優れた動力性能と昔ながらの最高級のクラフトマンシップの内装が楽しめる数少ない車だからだ。

デザインの美しさや希少性ということだけで本来の価値以上の価格で売買されている
クラシックフェラーリは投機の対象になっている。

唯一308が手が届くところにあるが、エアコンも装備され、遥かに使い勝手のよい308が
将来ディノのような価格にならないことを願いたい。

  by cavallino-cars | 2011-03-10 09:41 | Comments(0)

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