クラシックカーのレストア

今までオールペイントをしてきたクラシックカーは、記憶にあるだけで246Dino が2台、DinoGTS が2台、308QV が1台、512BBi が2台、412 が1台、カウンタック5000QV が1台、そして最近では308gt4 がある。

出来上がった車はどれも溶けるような色あいで素晴らしく美しい。
すべての車は1度、塗装を剥いてから、ラインを整え、下地を作って
から塗装をする。
表面をさっと磨いて、その上から塗装をしたものとは仕上がりがタクシーの塗装と
昔のフェラーリの新車の塗装ほどの違いがある。
60万ほどで塗ってくれるところもあるようだが、安かろう、悪かろうでは
結局、塗りなおすことになり、60万円を捨てる結果になりかねない。
安い塗装は半年もすると艶がひけたり、にじみのようなしみが出てきたりするのだ。

弊社で行なうオールペイントは剥離処理や下地処理も行なうため早くて1年、
ほとんどの車両は完成するまでに
2年近い歳月がかかる。

費用は300万円から400万円。
このgt4も同様に時間と費用がかけられている。
さらに内装のレストア費用、キセノンヘッドライト、リモコンロック、
i-pod コネクター、油圧クラッチ、タイミングベルトの交換を含む整備費用を
を加えると日本にきてからざっと500万円ほど。
その7割が塗装代だ。

安い車を探し、こつこつとレストアしていくのもよいだろうが、
気持ちよく動かすには膨大な時間と費用がかかる。

770万円のgt4を高いと思うか、安いと感じるかは
それぞれの価値観だろうが、
この1台にそれだけの費用をかけても惜しくないと
思えるほど美しく、魅せられる車だ。